障子の簡単なはがし方とはり方のコツは?

和室があるお宅には必ずある障子ですが、
先日ついうっかり、やぶってしましました。。。

障子の張り替えって、難しそうで、面倒ですよね。
やっぱり、業者に頼むのが無難なのかなと思っていましたが、
障子はがし剤は水でも代用できたりして、
自分でも簡単にはがして、
貼れるのか試しましたので
そのコツを動画解説付きでシェアします!


子供が穴あけてほったらかしていたり、
汚れや日焼けで色が変わってきたりで
そろそろ張り替えないとって思た時は
張り替えるいいタイミング・季節・時期もありますので
せびこの方法をお試しあれ。

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障子紙の種類、特徴について

障子って、和紙のイメージしかなかったのですが、
和紙にもいくつか種類があり、
更に最近は和紙だけでなく
色々なタイプの障子紙があるの知ってましたか?

・手すき和紙

・プラスチック障子紙

・レース障子紙

・カラー和紙

それぞれ特徴があり、耐久性に優れているものや、
紫外線カット効果があるものなど様々で、
柄や色のついたものもあるので、
今は障子もインテリアの一つとして、
個性を出せるアイテムとなっているんです。

また、障子紙によって貼り方も様々で、
のりをつけるもの、
熱に反応してくっつくもの、
両面テープがついているもの
など色々あるので、
自分のやりやすい貼り方が選べますね。

障子紙の選び方は色々ありますが、
まずお部屋の明るさから選ぶ場合です。

障子紙は、「和紙」、「パルプ」、「レーヨン」、「ポリエステル」
など様々な材質が使われており、
どれも昼間は日光を取り込みやすく、
夜間は照明の明かりを反射して
お部屋を明るくしてくれます。
ですが、素材や加工の仕方によって、
お部屋の中の明るさは変わってくるみたいです。

手すき和紙は、
手すき和紙の染色加工をしていないものは、
ほんのりと暖かみがある色味で、
染色加工をしたものと比べて
お部屋の明るさは暗めに
なるので、
寝室などにオススメです。

逆に、部屋を明るくしたいなら
染色加工をした手すき和紙が良いです。
白い障子紙なら、更に明るく保ってくれます。

破れにくさから選ぶ場合は、
やはりプラスチック障子紙がオススメです。
お子さんやペットがいると、
和紙のタイプはすぐ穴が空きますよね。
プラスチック障子紙でも絶対に破れなくなるわけではありませんが、
少しの衝撃なら和紙よりは全然丈夫です!
また、和紙に比べて傷みも少なく、断熱性も少し上がります。

欠点としては、和紙よりも通気性が良くない為、
お部屋と外の気温差が高いと
結露してしまうこともあります。
プラスチック障子紙を選ぶ際は、
丈夫に加えて出来るだけ通気性の良い作りのものを選ぶと良いですね。

見た目重視、人と差をつけたい!
そんな方はレース障子紙カラー和紙があります。

レース障子は、その名の通りレース素材で出来ており、
光を通しやすいのでお部屋がとても明るくなり、
レースなので可愛らしい雰囲気になりますよ。
また、和室だけでなく洋室にも合うと思います。
洗濯が出来て、両面テープで何度も貼り直しができる商品もあるので清潔に保てます。

カラー和紙は、
好きな色を組み替えたりアレンジがたくさん出来て、
こちらも和室、洋室問わず使えると思います。

障子を綺麗に貼る前に、はがし方がめっちゃ大事!

障子の張り替えをする際、
最も大事だといわれるのがはがす作業です。
綺麗に丁寧にはがすことで、
次に貼る新しい障子も綺麗に貼ることが出来るので、
はがすだけだからと、
適当にバリバリはがせばいいというものではないのです!

障子はがし剤は水で代用できます!

和紙のはがし方

準備するもの

・霧吹きやスポンジ

・はたき

・雑巾や布類

・障子はがし剤(水で代用可)

枠ごと障子を外し、
部屋の床やテーブルへ
障子の裏を上にして置きます。
ブルーシートや新聞紙などをひいておくと、
汚れや濡れた場合も床などが汚れません。

1.はたきで全体の汚れをとりましょう。
2.障子はがし剤を使って濡らします。

はがし剤は、使用してもいいですが、
水でも十分綺麗にはがせるので代用できます。
濡らす際はきちんとスポンジや雑巾などに水をふくませましょう。
面倒がって障子戸ごと水で丸洗いしてしまうと
戸がそってしまうことがあるからです。

桟(さん:淵のこと)に沿って
まんべんなく湿らせ、
5~10分程放置します。
長時間置きすぎても乾いてまた張り付いてしまうので、
様子をみて注意してください。

3.ゆっくり剥がしましょう。

コツは、下の端からゆっくり剥がすと綺麗にはがせます。
剥がれにくい部分があれば、
無理には剥がさずに
その部分をもう一度湿らせて
時間を置き、剥がしましょう。
桟にのりが残った場合は
濡らした雑巾や布類でふき取ると、取れます。

4.乾かします。

剥がし終わったら、
すぐに新しい障子紙を貼らずに2時間ほど、
日陰でしっかり乾かしましょう。
湿った障子戸にはのりがうまくつかないことと、
障子紙が濡れるとシミになるからです。

プラスチック障子紙のはがし方

準備するもの

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・アイロン(ドライヤーでも代用可能)

・はたき

・雑巾や布類

1.はたきで汚れをとります。

2.桟に沿って温めます。

プラスチックは和紙とは違って濡らしてもはがれません。
まずは和紙の場合と同様、
ブルーシートや新聞紙を床やテーブルにひき、裏を上にしておきます。
アイロンの場合は温度を「中」、
ドライヤーは温風で桟に沿って温めましょう。

注意点は、長く温めすぎると
障子が黄色く変色してしまうので、
軽く温めるだけにし、
一か所に集中せずに満遍なく温めましょう。
そして冷える前に、
はがれたところからはがしていきましょう。

3.汚れが残っている場合はふき取ります。

プラスチックの方が和紙より剥がしにくいみたいですが、
貼り替え頻度はプラスチックの方が少ないです。

障子の綺麗な貼り方のコツ

貼り方は、動画が分かりやすいと思うので、リンクも貼っておきます。

障子の張り替え方は、
いくつかあり、種類によって様々です

ここでは、一番一般的な
「のり」を使った方法を紹介します。

和紙の場合

準備するもの

・のり付け用の障子紙

・障子用ののり

・マスキングテープまたはセロハンテープ

・カッターまたはカミソリ

・アルミ製カット定規

・霧吹き

・必要な場合はけ

1.仮止めをしてのりをつけます。

裏を上にした状態で
ブルーシートや新聞紙をひいた上に置きます。
桟の一方に障子の端を合わせ、
マスキングテープかセロハンテープを使って
一か所に仮止めをします。
障子紙と桟が平行になっていることを確かめ、
仮止めした場所の近くもしっかり固定しましょう。
仮止めが終わったら障子紙を一度巻いて桟の外へ出します。
あればはけを使って障子用ののりを満遍なく桟に塗ります。
塗り残しがないよう、丁寧に塗りましょう。

2.障子を貼り、余分な分はカットしましょう。

のりを満遍なく塗り終えたら、
障子を貼っていきます。
ゆっくりと障子紙を転がして
桟に沿わせるように貼りつけます。
障子紙が丸まって貼りづらい時は、
アイロンやドライヤーを使って温めると、
まっすぐのびて貼りやすくなりますよ。
障子紙が余ったら、
大体でいいのでカットしておきましょう。

そして、のりが乾いてから
端の余分な部分をカッターなどを使ってカットします。
この時にカット定規を使うと良いです。
また、霧吹きで全体に水をスプレーすることで、
しわが伸びてさらに綺麗に仕上げることが出来ますよ。
スプレーする時は、
のりが完全に乾いてから薄く均一にしてください。

プラスチックの場合

準備するもの

・アイロン貼り用のプラスチックの障子紙

・マスキングテープ

・アイロン

・カッター

・アルミ製カット定規

1.マスキングテープで枠決め、仮止めをします。

貼る位置を決めるのに便利な「紙じゃくり」というものがあれば、それを使うのがいいです。
ない場合は、事前に6mmほどの位置を
マスキングテープでカバーしておきます。
アイロンを使うタイプの障子紙は、
カバーしておかなければ全てくっついてしまうためです。
また、取っ手の部分を守るためにも必要となります。
ツルツルした面が下で、
障子紙と桟が平行になるように
枠に合わせて四隅にアイロンを当てて仮止めします。

2.真ん中から少しずつ貼り、余った部分をカッターで切ります。

しわになりやすいため、
障子の中央から外側にかけてアイロンをかけます。
特に外側の枠を念入りにかけ、
くっついたら、マスキングテープなどを参考にしながら
余分な障子紙をカッターで切ります。
仕上げに全体にアイロンをもう一度かけてしわをとります。

綺麗に貼るコツですが、
貼り替えをする時の失敗として多いのが
たるみができてしまったり、
綺麗にはがせない、
貼ってからできてしまうしわです。
これらを起こさない為に、

・仮止めをしっかりする

・綺麗に丁寧にはがす

・霧吹きをうまく活用してしわとりする

この三つを覚えておくといいです。

障子の張り替えに適した季節や頻度は?

張り替えに適した季節は、
雨の多い時期だそうです。
紙は湿気があると膨張して伸び、
乾くと張りが出ます。

この性質をいかして、
湿気の多い時期、雨の多い梅雨などがおすすめです。
雨の降っている日や、
雨が降った次の日などに張り替えをしちゃえば、
綺麗に簡単に障子を貼れそうです!

張り替えの頻度、タイミングですが、
環境や障子紙それぞれによって異なる場合もありますが、
一般的な目安としては、3~5年だそうです。
障子紙は湿気をよく吸い、
日焼けなどもして、劣化していくものです。
日によく当たる場所にあったり、
破れてしまっていたりすると、
劣化は早くなりますね。

また、お祝い事(お正月など)の前に
障子を綺麗に張り替えておくと
気持ちのいい状態でお祝い出来てとてもいいと思いますが、
貼りかえに適した時期は梅雨と今回わかったので、
わざわざ忙しい年末の大掃除で張り替えるのは
今後は控えようかなと思いました。。。

障子のはがし方・はり方のまとめ

障子の張り替えは、体力がいりますし、
大仕事だし、難しそうで、
なかなかやる気になるまで
時間がかかりますよね。

でも、ポイントをおさえて、
注意点に気を付けながらすると、
意外と自分でも張り替えられそうと思いませんでしたか。

綺麗な障子になって気分もあがりますし、
これまで使っていた障子紙とは
また違うものを貼ってみると
お部屋の雰囲気も変わってきっと楽しいですよ。

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