肉って洗うの?海外では水で洗うのが普通?!衛生的に正しい肉の扱い方!

先日、友人の家に行った時、見ちゃいました。
肉を水で洗ってたんです!

一瞬えっ!?、って思ったんですが、
私が学生の時、オーストラリアでホームステイをしていたことを思い出しました。
たしかに、ホストマザーは肉を洗っていたなと。
はじめは驚いたのですが、オーストラリアだけでなく
その他の国でも肉を洗うのが普通な国もあるのだということを当時知りました。
そして、日本でも洗う人がいた!

私も、今お肉を買ってきて、料理をしようと思ってるんですが、
そもそも肉を洗うのってどうなのかな?
洗った方がいいの?って、マジで気になるので、
失敗しないために、正しい肉の処理方法について調べました。

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肉は洗わない方が良い!

いきなり結論が既に出ましたが、
日本では肉は洗う必要がありません。
というか洗わない方が良いです。

理由1.うまみ成分がなくなる!

スーパーなどで買ってきた肉は、
既に切られた状態のものですよね。
食材は、肉に限らず、
うまみ成分は切った部分から出ていきやすいです。

なので、切った状態の肉を洗ってしまうと
うまみ成分まで洗い流してしまうのです。

理由2.水っぽくなっておいしくなくなる!

肉の表面はすごくでこぼこしています。
なので、水で洗うとその凹凸に水が入り込んでしまい、
水っぽい肉になってしまうので
美味しくないですし、
形が崩れていってしまう原因にもなります。

理由3.洗うのは逆に衛生的にNG!

肉にはたくさん菌がついてるんでしょ?
だから美味しくなくなっても洗いたい!
と思う方もいるかもしれませんが、
洗うことは衛生的どころか不衛生なのです。

肉の表面を洗ったところで菌は落としきれません

なぜなら、肉の表面を洗ったところで
菌は落としきれません。
食中毒菌は肉の表面だけでなく
内部にもいるからです。
洗うのではなく、
内部までしっかり火を通してから食べることが
菌をなくすためには一番適しています。

また、肉を洗う時に飛び散った水に
菌が付着している可能性が高いので、
それがシンクなどについたままになっていては
当然不衛生ですし、
それが原因で食中毒を起こす可能性が出てきます。

海外で肉を洗う理由は?

肉は洗わない方が良いという事がわかりましたが、
海外では肉を洗うのが逆に一般的である場所もあるそうです。
なぜ海外では肉を洗うのでしょうか?

理由1.どこでどう加工されたか不安だから

海外で肉を洗うのは一般

東南アジアなどでは
肉がそのまま吊るして売られているなど、
日本のようにパックにきちんと詰められて売られているとは限りません。

衛生観念が少し心配な国もあるのが事実です。
パックに詰められていないということは、
虫が寄ってきている可能性もありますし、
誰が触ったかも分からないのです。
なので、汚れを落とすという意味合いで
肉を洗う国もあるのだそうです。

理由2.着色されている国もある

日本ではあまりないかと思いますが、
一部の国ではありますが、
見栄えを良くする為に
肉に着色加工しているところがあるそうです。
なので、着色料を落とすために洗っているという国もあります。

理由3.偽装されているかもしれないから

国によっては、豚肉を加工し、牛肉だと偽ったり、
賞味期限が切れているものが売られていた
ということが珍しくない国もあります。

洗ったからといって偽装は偽装ですし、
解決はしないのですが、
気持ち的に不安を少しでもぬぐいたいということで
洗うことが習慣になるのかもしれませんね。

このように、鮮度や安全管理が心配なので
洗うことが一般的な国もあるということですね。
日本は、比較的鮮度や衛生面は
厳しくしっかり管理されていると思いますし、
いつも安心して肉を食べられていると思います。
なので、日本ではわざわざ洗う必要はないということですね。

肉を洗うのはNG・・・だけど洗いたくなる肉の処理方法!

日本では、肉を洗う必要がないことは良く分かりました!
ですが、この肉、ちょっと洗いたいなぁ、
なんて時ありませんか?

海外で水で肉を洗う理由

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肉の表面に赤い汁が出てきているものとか、
少し臭みが気になるものとか・・・。
そのような場合の処理方法をご紹介します。

・キッチンペーパーで軽く拭く

先ほどお伝えした通り、
洗い流してしまうとシンクに菌が飛び散ってしまうことが心配なので、
赤い汁(ドリップという組織液です)が出てきているのが気になる場合は
キッチンペーパーなどで軽く拭きとると良いです。

ちなみに、この「ドリップ」というのは
鮮度が落ちてきている肉に出てくるものです。
なので、スーパーで売られている時に
既に出ていればそれは選ばないようにしましょう!

・「50度」洗いをする

「50度洗い」とはその名の通りなのですが、
50度のお湯で洗うという方法です。

50度洗いをすると野菜がシャキッとした状態になって美味しくなる!
とか聞いたことありませんか?
肉にも使えて、これをすることで菌を減らせる上に
美味しさを閉じ込める事が出来るそうなのです!

キッチンペーパーだけでは
なんだか不安という方は
これを試してみて下さい。

手順

1.50度くらいのお湯をボウルなどに準備します。
2.準備したお湯で、肉を優しくこすり洗いします。
3.そのまま5分程放置します。
4.5分経ったら、冷水に入れて冷やし、キッチンペーパーなどで水気を取ります。

以上です。
難しいことはありませんが、
注意点がいくつかあります。

まず一つは、お湯の温度です。
43度以下で洗うと逆に菌が繁殖してしまうので、
気を付けましょう。
50度のお湯は
熱湯と常温の水をちょうど半分ずつまぜると
50度くらいになります。
放置している間も、
お湯の温度が下がりすぎないよう
様子を見ながら行って下さい。

二つ目は、
50度洗いをしたらすぐに料理をすることです。
洗った後に放置してしまうと、
そこからまた菌が繁殖してしまうので注意して下さい。

流水ではなくボウルでさっと洗う

臭みがある肉は、
さっと洗うと臭みが取れます!
ですが、何度もお伝えしているように
流水で洗うと飛び散った水が
衛生的に良くないということで、
水が飛び散らない方法で洗う必要がありますね。
なので、ボウルに入れた水で軽くすすぐように洗うと良いです。

ただし、洗いすぎてしまうと
最初にお伝えしたように
うまみ成分が流れていってしまうので、
しゃぶしゃぶのようにささっと洗うのがコツです。

また、臭みが気になる肉の下処理方法として、

・沸騰したお湯にお酒を入れてささっと下茹で
・料理前の肉にお酒やショウガの絞り汁をかける

この二つもおすすめなので試してみて下さい!
普段の肉料理の下処理としても良いです。
ひと手間加えるだけでお肉は全然違いますよ。

肉を切った後のまな板にお湯はNG

肉を切った後のまな板にお湯はNG

最後に、肉の扱い方や衛生面に関連して、
肉を切った後のまな板のお話をします。

肉を扱った後のまな板とかって、
菌がいっぱいついてそうなのでお湯が良さそう!
と思ってお湯をかけたことがあったのですが、
それは間違っていたのです。

肉を切った後の汚れは「タンパク質」ということで、
お湯をかけてしまうと固まってしまうのです。
そうすると汚れが落ちにくくなってしまうので、
まずは水をかけるのが正しい方法です。
水をかけてから洗剤でしっかり洗い、
その後はお湯でも水でもOKだそうです。

まとめ

50度洗いなど色々ご紹介しましたが、
日本の肉は安全ですし、
食中毒を起こす菌は熱を十分に注意に通していれば
菌は死滅するので洗う必要はないということでした!

・洗うと肉のうまみ成分が出ていってしまう。
・洗わなくても日本の肉は衛生管理をしっかりしている。
・洗った時に飛び散る水に菌がいるので不衛生。
・ドリップが出ている場合はキッチンペーパーで拭き取ればOK。
・どうしても気になる、美味しく食べたい人は50度洗い。
・肉を切ったまな板は水で流して洗剤で洗う。

これらが今回ご紹介したことのまとめです。
参考になれば幸いです。

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