初詣行く前に、ふと気づいたんですが、
神社に格付けってあんのかな?
この新年は、どうせいくなら
最高位の神社にお参りしてみたい!
ちょっと調べると、
全国に約8万社も存在する神社ですが、
一言で神社と言っても
「〇〇大社」や「〇〇神宮」などのように
名前・種類に違いがあったり、
見た目にも違いがあります。
ちょっと豪華な神社もあれば、
一般的な普通の神社もあったりします。
そのような違いもありますし、
やはり神社の格にも違いはあるようで。
有名な伊勢神宮や出雲大社なんかは、
格式の高い神社なのかな?と思いますよね。
どこの神社の社格が高いのか、
格付けのランキングを知りたくなりました。
そこで今回は、
神社の格付けや、格式の高い神社ランキング、日本で1番位の高い神社
などについて調べたことをシェアします!
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神社の社格ランキング
戦後からの今現在では
神社は全て平等に統一されているため、
格付けはされていませんが、
後ほど紹介する
中世社格制度のところで登場する二十二社は
朝廷から格別だと言われた
22の神社ということで、
格式が高いと言えます。
上位の神社から
上七社、中七社、そして下八社
という風に格付けされていました。
まずは8万社存在すると言われている神社の
TOP22ランキングをご覧ください!
上七社
1位 伊勢神宮:三重県伊勢市
伊勢神宮は、日本で一番社格の高い某神社ということでとにかく別格です。
最高位は当然かと思います。
2位 石清水八幡宮:京都府八幡市
この神社は伊勢神宮と同じで
皇室がご先祖に対し、祭祀(さいし)をする
廟(びょう:祖先の霊を祀る建物のことです。)で、
二所宗廟とは伊勢神宮と石清水八幡宮のことを指しています。
3位 賀茂別雷神社(上賀茂神社):京都府京都市北区、
賀茂御祖神社(下賀茂神社):京都市左京区
「古都京都の文化財」としてユネスコの世界遺産に登録されています。
4位 松尾大社:京都府京都市西京区
中世以降は酒造の神として信仰されています。
5位 平野神社:京都府京都市北区
桜の名所として有名です。
6位 伏見稲荷大社:京都府京都市伏見区
千本鳥居という、
たくさんの鳥居がずらーっと並んでいるのが
とても有名です。
なぜだかこのページたくさんの人に読まれています>>怖い!!稲荷神社に行ってはいけない人
7位 春日大社:奈良県奈良市
「古都奈良の文化財」としてユネスコの世界遺産に登録されています。
中七社
8位 大原野神社:京都府京都市西京区
ここの御祭神は
比売神と天児屋根命、武甕槌命(タケミカヅチ)
そして径津主命の4柱です。
9位 大神神社(おおみわじんじゃ):奈良県桜井市
大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が祀られています。
10位 石上神宮(いそのかみじんぐう):奈良県天理市
こちらの参道では、
ニワトリが放し飼いされているらしいです。
11位 大和神社(おおやまとじんじゃ):奈良県天理市
日本大国魂大神が御祭神です。
12位 廣瀬神社(ひろせじんじゃ):奈良県北葛城郡
廣瀬神社の境内には沼があります。
たった一夜で沼地から陸地へと変化した土地だと言われています。
13位 龍田大社:奈良県生駒郡
国御柱命(くにのみはしらみこと)と
天御柱命(あめのみはしらのみこと)が御祭神です。
14位 住吉大社:大阪府大阪市
鳥居の中に入り進むと、
特徴的な太鼓橋という橋があります。
とても傾斜が強い橋です。
下八社
15位 日吉大社(ひえたいしゃ):滋賀県大津市
西本宮の御祭神は大己貴神(おおなむちのかみ)、
東本宮の御祭神は大山昨神(おおやまくいのかみ)です。
16位 梅宮大社:京都市右京区
御祭神の酒解神は、
酒造の祖神ということで、
境内にはたくさんの酒樽が並べられています。
17位 吉田神社:京都市左京区
境内には、全国の神達を祀っている
大元宮やお菓子や料理の神様などの色々な社があるそうです。
18位 廣田神社(ひろたじんじゃ):兵庫県西宮市
西宮という地名は
廣田神社の別の呼び名なのだそうです。
西宮神社という神社もあるのですが、
以前は廣田神社に付属した
神社(末社)だったと言われています。
19位 八坂神社:京都市東山区
全国に約2300社もある八坂神社の総本宮です。
20位 北野天満宮:京都市上京区
こちらの境内はとても広くて
御社殿の周りには多くの境内社を祀っています。
21位 丹生川上神社(上社・中社・下社):奈良県吉野郡
元々は丹生川上神社は一社でしたが、
今では3つの神社が丹生川上神社と呼ばれており、
上社と中社、下社という風に言われています。
22位 貴船神社:京都市左京区
高龗神(たかおかみのかみ)が御祭神です。
以上がトップ22の神社格付けランキングでした。
では、どうやって格式が決められたか
歴史をさかのぼってみます。
ちなみに神社だけでなく、神宮とか八幡宮、天満宮、大社とか語尾が違うじゃないか!?と
思ったあなたはこちもチェック
>>神宮大社神社の違いって何なん?
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社格というものが決められていた
戦前までは、
神社の格付けをする
「社格」というものがありました。
ですが、現在は神社の規模の大小に関係なく、
全ての神社が平等だとされているので、
戦後からは神社の格付けはされていません。
今のような制度になるまで、
社格制度はどのように変化していったのか
順番にご紹介します。
上古社格制度
古事記や日本書紀などが作られるより前の社格制度です。
この社格制度は天津社と国津社の2つに分けられます。
当時の朝廷の支配下にあった神社は天津社です。
天津社は天津神系で、
その一族に従わなかったのが
国津神系の神社、国津社になったということです。
古代社格制度
古事記や日本書紀が作られた後は、
日本が律令国家となったことでまた変化が起きます。
近畿を中心とした国家体制へと整っていきます。
その中で社格制度も少しずつ整えられていき、
延喜式という
平安時代の中期に作られた
格式に載せられた神社である
「官幣大社」「国幣大社」「官幣小社」「国幣小社」の4つに分けられるようになりました。
この他にも、日本書紀などに載っている
国史見在社という神社もあります。
中世社格制度
更に時は流れてまた変化していきました。
一宮、二宮というものが出来ました。
朝廷の奉幣(ほうへい)を受けた、
22の神社を二十二社といいます。
これは京都を中心として
大阪や奈良などの神社です。
それと、地方の中でも
特に有力な神社を一宮としました。
一宮が一番格式が高く、
それに続いて二宮、三宮という風に
格付けされていました。
明治維新以降
中世社格制度は、
平安時代、鎌倉、室町戦国時代、江戸時代と
長く続きましたが、
明治維新の後は国家体制が整ったことで
この社格制度ではなくなります。
延喜式習わしに従って、
社格制度は政府が定めたものになっていきます。
国から奉幣を受ける神社を
「官国幣社」と言います。
そして府や県、郷、村などから
奉幣を受ける神社のことを
「諸社」と言います。
どちらにも当てはまらない神社は「無格社」です。
戦後の社格制度
戦後はこれまでとは変わって
神社本庁を中心とし、
支配下にある神社を全て統一しました。
そうして神社を宗教法人化します。
ただし「伊勢神宮」に関しては
どの神社よりも別格ということで、
社格には入らず、別枠とされました。
神社に実際行くと、
神社の名前が書かれているところがあると思うのですが、
その神社の名前の横に
「旧官幣大社」や「旧国幣小社」
という風に書かれているのですが、
これが戦前までの社格のことですね。
日本で一番社格の高い某神社伊勢神宮が別格だと言われる理由は?
そもそも、伊勢神宮は何故別格だとされているのでしょうか?
社格の制度は時代が変わるにつれて
たくさん変化してきましたが、
伊勢神宮に関しては
どの時代でも特別だったと思います。
全国にたくさん神社がある中で、
どうして伊勢神宮だけこんなにも扱いが変わるのかというと、
一言で言えば「祀られている祭神の格が高い」ということです。
伊勢神宮の御神体は「八咫(やた)の鏡」です。
八咫の鏡は「天照大御神(アマテラスオオミカミ)」の依代(よりしろ)です。
依代とは、神霊が依りつくもの、
対象のことを言います。
そして、天照大御神とは、
高天原(たかまがはら)という日本神話の中に出てくる
聖地を治める神様です。
高天原が聖地で、
私達のいる場所は
「葦原中国(あしはらのなかつくに)」
というところです。
天照大御神に命じられ、
天照大御神の孫(=瓊瓊杵命(ニニギノミコト))が葦原中国へと舞い降りる時
「この鏡は私(天照大御神)だと思って高天原と同じように治めなさい。」
と孫に言ったと言われています。
ということは、
鏡は天照大御神そのものだと思って良いですよね。
その鏡である「八咫の鏡」が祀られているのが
伊勢神宮ということで、
伊勢神宮は別格だと言われています。
ここまで、いろいろややこしいことをお伝えしてきましたが、
解説動画もあるので、なんとか理解していただけれると幸いです。
日本の神社の格付けランキングのまとめ
以前は社格というものがあって、
それは時代によって
どんどん変化していっていたということでした。
しかし、変化していく中でも
最高位の伊勢神宮だけは
常に別格で特別だった
ということがわかりました。
その他の神社も、
二十二社の中の上七社は
特に格式が高い神社だと言えると思います。
最後にこんな社格のランキングもあるんだって思う解説動画も載せておきます。