鼻うがいと聞くと、鼻から水入れるとか痛そう!って思いますが、正しいやり方をすれば全然痛くないですし、すっきりするんです。
しかし、久しぶりにやったらやり方を忘れていて、水道水で鼻うがいをやってしまいました。
これは正しいやり方ではないので痛かったですし、実は危険なんです・・・!
では、水道水で鼻うがいをするとどんな危険があるのでしょうか?
今回は、鼻うがいを水道水でやってはいけない理由、そして鼻うがいの正しいやり方などについて調べたことシェアします。
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鼻うがいを水道水ですると危険な理由
日本の水道水はきちんと消毒がされているので、普通に飲むのは全く問題ないですよね。
しかし、鼻うがいの場合だと水道水を使用するのはNGです。
水道水には細菌や微生物が含まれており、飲んだ時は胃の中で胃酸が溶かしてくれるので問題ありませんが、鼻うがいは鼻の粘膜に直接影響します。
細菌が体に入り込んで脳炎を起こす危険まであります。
また、残留塩素で鼻の粘膜を傷つけるという可能性もあります。
鼻の粘膜に傷がついてしまうと、急性の鼻の炎症やアレルギー性鼻炎が悪化してしまうこともあります。
ただ、今回1度だけ水道水で鼻うがいを行ってしまっただけであればそれほど心配はいりません。
安心してください。相当危険なケースは非常に稀です。
毎日水道水で鼻うがいを続けるということをしない限り大丈夫なので、次回からはこの後紹介する正しい方法で鼻うがいを行って下さい。
水道水を使って鼻うがい液を作る方法
鼻うがいには水道水はNGだとお伝えしましたが、沸騰させた水道水であれば使用していいです。
やかんなどを使って最低10分くらいは沸騰させて下さい。
そして、沸騰させた水道水を1度冷まし、生理食塩水を作ります。
生理食塩水は0.9%の食塩水のことで、鼻に入っても痛くない理由は、人間の体の体液とほぼ同じ濃度だからです。
分量は、1リットルの水に対して9g塩を溶かします。殺菌が繁殖してしまう可能性があるので出来るだけ作り置きはしない方が良いです。
ペットボトルを使うと、塩を入れて振ることが出来るので作りやすいと思います。
正しい鼻うがいの方法
・生理食塩水
・コップまたは洗面器
以上のものを準備します。
まだ慣れていない時は洗面器の方がやりやすいと思います。
洗面器で鼻うがいを行う方法
1.洗面器に生理食塩水を溜めます。
2.片方の鼻を押さえ、もう片方の鼻から食塩水を吸います。
3.上を向き、口の方に食塩水を流します。
4.口から食塩水を出します。(飲み込まないように注意)
5.両方の鼻でそれぞれ2~3回繰り返します。
慣れないうちは口から水を出すのが難しい場合もあるので、そのまま鼻から出してもOKです。
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コップで鼻うがいを行う方法
1.コップに生理食塩水を入れます。 2.少し上を向きながら鼻に食塩水を流し込みます。 3.食塩水を口から出すか、鼻から出します。 4.両方の鼻でそれぞれ2~3回繰り返します。
流し込むのが難しければ、ストローを使用して吸い込むという方法でも可能です。
また、市販の鼻うがい用洗浄液だと注入器などもセットになっているので、自宅で準備するのが難しい場合や、初めて行うので不安だという時は市販のものの方やりやすいかもしれません。
鼻うがいの注意点
上を向きすぎない
鼻から吸い込んだ後、口の方に流す為に上を向きますが、この時大きく上を向いてしまうと食塩水が耳に入ってしまい、中耳炎になってしまう場合があります。
前かがみになって吸い込み、上を向く時は少し斜めに上を向きます。
水を吸い込んでいる時につばを飲み込まない
これも、耳の方に食塩水が入り込んでしまうことがあり、中耳炎の恐れがあるので注意しましょう。
1日1~2回で十分
やりすぎは鼻の粘膜を傷つけてしまうので良くないです。
1日1~2回くらいにしておきましょう。
1回の鼻うがいでは2~3回吸い込んで出すのを繰り返してぬるぬるした感じがなくなるまで行います。
終わってすぐに強く鼻をかまない
軽くなら大丈夫ですが、鼻の奥に食塩水が残っている状態で強く鼻をかんでしまうと、これも耳の方に食塩水が入り込む原因となり、中耳炎になる原因となってしまいます。
鼻うがいが終わったら、前かがみになって頭を左右に傾けて出来るだけ鼻の奥に食塩水が残らないようにします。
鼻づまりや喉に痛みがある時はしない
鼻づまりがひどい時や喉に痛みがある時はしない方が良いです。
鼻うがいの効果は?
鼻うがいについて紹介してきましたが、そもそも鼻うがいにはどんな効果があるのでしょうか?
花粉やほこりを洗い流す
鼻の中に付着している花粉やほこりを洗い流してくれるので、アレルギー対策になります。
ばい菌やウイルス対策
風邪などの原因となるウイルスは喉の奥の上咽頭(じょういんとう)に付着して炎症を起こします。
鼻うがいではこの上咽頭についたものを洗い流せるので風邪予防の効果が期待できます。
鼻水や鼻づまり(軽いもの)の解消
軽い鼻水や鼻づまりは、鼻うがいをすると鼻をかむよりすっきりします。
蓄膿(ちくのう)症の予防、症状の改善
蓄膿症(副鼻腔炎ともいいます)は、目の間や頬などにある「副鼻腔」という空洞に膿が溜まってしまう病気です。
風邪や花粉などのアレルギーが原因で炎症を起こしてしまい、ねばねばとした鼻水や鼻づまり、場合によっては頭痛も起こります。
鼻うがいで鼻水や鼻づまりを解消することで、蓄膿症になるのを防いだり症状をましにする効果が期待できます。
まとめ
鼻うがいは真水や水道水をそのまま使うのは痛いですし、粘膜を傷つけたり脳炎になってしまう危険性があるとのことでした。
ですが、1度沸騰させれば水道水でも鼻うがいは可能ですし、塩を用意すれば簡単に生理食塩水も作れます。
最初はちょっと勇気がいりますが、慣れると本当にすっきりするのでハマります!
やりすぎには注意ですが、鼻水や鼻づまりに悩んでいる方は正しいやり方で是非やってみて下さい。