墓じまいの費用払えない時の対処法4選と墓じまいの費用を抑える方法2選

金銭的な問題などから、お墓を維持していくのが厳しいので墓じまいを考えているんですが、その墓じまいでも結構お金がかかるんですね。


費用を払うことが難しい場合、どうしたらいいのでしょうか?
墓じまいの相場もしりたいです。

また、お墓を維持していくお金がなければお墓はどうなるのかについても知っておく必要があったので、いろいろ調べたことをシェアします。

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ひとりで勝手に墓じまいはダメ!

墓じまいの費用払えない時!

まずは、費用が払えない時の対処法をいくつか確認していきましょ。

家族に相談する

兄弟や親戚など、協力してくれそうな人にまずは相談してみること。

墓じまいをしなければいけない状況であることなどもきちんと説明した上で、墓じまいの費用を一緒に払ってもらえないかどうかを相談すると良いです。

私は、兄弟はいないし、近しい親戚もいないので、この方法は使えませんです。。。

ローンを利用する

兄弟や子供もおらず、親戚にも頼れないという場合は、銀行のカードローンや消費者金融などを利用するという方法もあります。

審査もありますし、金利や保証料などがかかるので、返済計画をきちんと考えてから利用する必要があります。

銀行のカードローンなどであれば、金利は年に5〜18%くらいかかります。

その後、ローンの返済で苦しめられることになってしまってはいけないので、今後無理なく返済していけるかどうかをしっかり考えてください。

この対処法もちょっと私には難しいです。

メモリアルローンを利用する

こちらは、先ほどのカードローンとは少し違い、お墓に関する費用のためだけのローンです。
霊園やお寺などがクレジット会社と提携して利用することができるものです。

「目的型のローン」なので、カードローンより低金利ということと、審査が通りやすいという特徴があります。

また、霊園やお寺がクレジット会社との間に入ってくれて申し込みなどを行うので、印鑑だけ用意すれば契約が出来ます。
審査も早ければ当日中に下りることもあるので、それほど手間がかかりません。

メモリアルローンの借入上限額は300〜1000万円くらいで、借入期間は会社によりますが7〜10年くらいです。

墓じまいにかかる費用は借入上限額で足りる場合がほとんどではありますが、自身の収入や借入状況などによっては借り入れ出来ないこともあるのでご注意ください。

この方法は私にとってかなり助かる手段でした。

住んでいる地域の自治体に相談する

公営など指定の霊園に限りますが、補助金制度がある自治体もあります。

全ての自治体で設置されている制度ではなく、全ての方が対象となっているわけではないこともあるので、自分の住んでいる地域の自治体のホームページや電話をして確認してみてください。

生活保護世帯であれば補助金を受け取れることが多いそうです。

墓じまいにかかる費用の相場

墓じまいにかかる費用の相場

墓じまいにかかる費用は、お墓の立地条件などによってかなり変わります。

また、墓じまいと一言で言ってもたくさんやることがあって、それぞれ費用がかかります。

お墓の撤去

お墓を更地に戻す費用がかかるのですが、墓地の面積によってかかる費用が異なります。

1平方メートルあたり10万円程度が相場となっています。
ただし、お墓の立地条件によっては追加費用があるなど、地域によって違いがあります。

お布施

次に、お寺などへ渡すお布施があります。
お墓から魂を抜いて普通の石に戻すための供養を行う閉眼供養というものがあるのですが、この際にお布施を渡します。

これは、お寺との関係性などによって大きく変わりますが、1〜10万円程度です。

また、これは必ずではありませんが、檀家を抜けるための離檀料というものを払う場合があります。
こちらの相場は10〜20万円です。

お寺に対して、これまでお世話になった感謝の気持ちとして支払うもので、地域によって違いがあります。
公営や民営の霊園、室内霊園などの場合は離檀料はかかりません。

新しい墓地

遺骨を納める新しいお墓が必要です。
新しいお墓にかかる費用は、納骨の方法をどのような形にするのかによってかかる費用が大きく変わってきます。

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新しく墓石を購入してお墓を作るのであれば、150〜200万円程度はかかります。

永代供養墓や、納骨堂に遺骨を納めるといった場合は5〜100万円程度です。

証明書

役所や墓地の管理者からいくつかの証明書を交付してもらわなければいけません。
この証明書にも少し費用がかかります。

必要な証明書は、「改葬許可申請書」という墓地がある自治体の役所で発行してもらうものと、「埋葬許可書」または「納骨証明書」という元々のお墓の管理者に発行してもらうもの、そして「受入証明書」または「永代供養許可証」という新しいお墓の管理者に発行してもらうものの3つがあります。

これらはそれぞれ1通400〜1500円くらいかかります。

ちなみに、この手続きを自分で行うことが難しくて行政書士などに代行してもらう場合は、その分の報酬が別で必要となります。

墓を維持することが出来なくなったら?

墓を維持することが出来なくなったら?

お墓を建てると、管理料を払いますね。
しかし、金銭的な問題などでお墓の管理料を払うことが出来ず、お墓を維持していくことが難しくなるとどうなるのかご説明します。

まず、お墓の管理料などを支払うことが出来なくなると、配偶者や兄弟などに連絡が来ることになっています。

そして、管理料の未払いが続くとお寺や霊園からの供養を受けられなくなるので、管理料を支払うことが出来なくなった時には、まずお寺や霊園に相談するようにしましょう。

さらに管理料が未払いの状態が約3年間続くと、無縁墓となって強制撤去される可能性が出てきます。

そのお墓の使用者の名前を官報に載せられ、1年以内に遺族が申し出れば撤去はされません。

申し出が1年以内になければお墓は撤去され、納骨は無縁墓に埋葬されることになります。

ただし、民法の規定によって10年間はお墓の管理料を請求することができることになっているので、お墓が強制撤去された後でも請求は10年間され続けます。

墓じまいの費用払えないなら・・・

墓じまいの費用を抑える方法

最後は費用を抑える方法をご紹介します。

お墓の撤去をする業者を選ぶ

お墓の管理者によっては、工事業者が指定されることがありますが、そうでなければ自分で業者を選ぶので、出来るだけ安く行ってくれる業者を探しましょう。

先ほどご紹介した通り、1平方メートルあたり10万円くらいが相場ではありますが、いくつかの業者で見積もりをしてもらうと、これより安い値段で行ってくれる業者が見つかるかもしれません。

ただし、あまりにも安過ぎる業者には注意が必要です。
悪質な業者は、費用が安い分トラブルを起こす可能性が高いので、きちんと調べた上で選ぶようにしましょう。

納骨の方法

新しいお墓にかかる費用の方が、撤去よりも費用がかかる場合がほとんどです。

そこで、費用を抑えることを重視するならば手元供養や散骨という方法があります。

手元供養とは、遺骨や遺灰を入れた骨壺を自宅に置いておくというもので、費用を抑えられ、いつでも故人を偲ぶことが出来るというメリットがあります。

ただし、手元供養をよく思わない人もいるので、同居する家族や親族にはきちんと相談して、同意をもらっておく必要があります。

そして、散骨はお墓を用意しないというものです。
これもよく思わない人もいるので、家族や親族へきちんと説明して同意をもらっておかなければいけません。

今回は費用を抑えるための手段としてご紹介しましたが、手元供養や散骨は故人を身近に感じながら供養したい、故人の希望だったなどの理由で選ばれるものです。

費用のことももちろん重要ではあると思いますが、メリットやデメリットもきちんと理解した上で決めて下さい。

まとめ

費用は合計で100万円以上かかることもあり、費用を払えないということもあるかと思います。

どの方法でも、ひとりで勝手に墓じまいすることを決めてしまわずに家族や親族とよく話し合って決めるようにしたほうがいいと思います。

しかし、私のように、協力してくれそうな兄弟や親族がいない場合は、今回ご紹介した、ローンを利用する、自治体に相談する、などがあります。

どれも無理ということであれば、最後にご紹介した墓じまいの費用自体を抑えるという方法もあることをしっていただければと思います。

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