お歳暮とお中元の違いって?贈るなら両方?どちらかでいい?

この前、スーパーに行ったとき、
お歳暮の専用のコーナーが出来ていて、
そんな時期かぁ、そろそろ準備しないと!ってなりますよね。

でも、ちょっと待てよ。
そういえば夏に、お中元贈ったなと。

お歳暮とお中元の違い、
きちんと知ってました

また、正直年2回も用意するのって選ぶのも大変だし、
どっちかだけでも良いのかな?
なんて思ったことありませんか?

今回は、お歳暮とお中元とは何なのか、
贈るならば両方送るべきなのか、
どちらかだけでいいのか?
お歳暮とお中元のマナーについて調べたことシェアしちゃいます!

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お歳暮とお中元とは感謝を伝えるもの

お歳暮も、お中元も日頃お世話になっている人や、
仕事関係の人などに感謝の気持ちとして
贈り物をする習慣のことです。

お歳暮とお中元の由来について

それぞれのルーツは中国で、それが日本に伝わり、
習慣として定着したといわれています。

まずお中元ですが、
これは道教から由来する年中行事の「中元」が由来です。
中元は、この日にお酒や食事で人をおもてなしすることで
罪を逃れるという道教の教えと、
仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)の行事が交じり合って
後に日本に伝わり、お盆に贈り物をすることとして広まったのです。

お中元をお世話になった人や目上の人に贈るのは、
昔の「生盆(いきぼん)」や「生身魂(いきみたま)」の名残だそうです。

「生盆」、「生身魂」とは、
生きている先祖である親に対して行うお盆の行事で、
今生きていることを喜ぶ、お高いの無事を祝う、
という意味で行われていました。
生盆などで、親に贈り物をすることの風習が
お中元にも残っているということです。

お歳暮は、中国から伝わった「三元」の教えに
日本の習慣も交じり合って受け継がれていき、
その中で、江戸時代の武士達は「組合」を作りました。

その「組頭」に日頃の感謝、お礼を込めて
お歳暮を贈ることから始まりました。
そしてだんだん贈る対象が嫁の両親や本家や家元に贈られるなど
変化していったことがお歳暮の由来とされています。

そして後に武士だけでなく
商人などにもその習慣は伝わっていき、
お得意先やお世話になった方へ、
商人たちは1年間の親交を感謝する意味から、
お得意先などに贈り物をたくさん贈るようになっていき、
1年を締めくくるご挨拶として定着したとのことです。

お歳暮とお中元の具体的な違いは?

お歳暮もお中元も日ごろの感謝の気持ちを込めて
贈りものをすることだという本質は一緒ですが、
大きな違いとしては、贈る季節が違います。

お歳暮は正確に贈る時期が決まっているわけではありませんが、
1年の締めくくりとして、やはり12月が一般的となります。
12月頭から12月20日頃までに贈られるのが多いかと思います。

お中元は、ちょうど1年の半分の7月に贈ります。
7月頭から7月15日までに贈るのが一般的ですが、
地域によって差はあり、関西以外の旧盆の習慣がある地域では
8月頭から8月15日までに贈るというところもあるみたいです。

また、値段に関しても少し違いがあり、
お歳暮は1年の締めくくりという事で
若干ですが、お中元の金額よりも値段の相場は高くなっています。

どちらかだけを贈ってもいい!

結論、お歳暮かお中元、どちらかを贈るのは、
基本的にOKです!

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ですが、注意点があります。
お中元とお歳暮はセットで、
必ずしも両方を贈らなければいけないという事はないのですが、
お中元を贈った場合、お歳暮を贈ることはマナーとなっているのです。

先ほどもお伝えした通り、
お歳暮は1年の締めくくりで
値段設定も高めになるということで、
重要視されているのは
どちらかというとお歳暮ではないかと思います。

なので、どちらか一方を贈るという方は、
お歳暮を贈られることをおすすめします。

お歳暮とお中元のマナー

お中元を贈る場合はお歳暮も贈ることがマナーだと言いました。
お歳暮とお中元に関しては、
他にもいくつかマナーがあるのでご紹介します。

一度限りは失礼

お歳暮も、お中元も一度限りというのは失礼に当たるので、
贈りたいと思った時は、
これからも継続して贈り続けていきたい方であるかどうかも考えてから
贈る方が良いので気を付けましょう。

ですが、何度かお世話になったのでお礼を何かしたい・・・という場合は
お歳暮やお中元に縛られずに形を変えた感謝の仕方を考えればいいと思います。

例えば、「御礼」や「無地のし」であれば
時期を気にせずに贈ることが出来ますし、
1度限りでも失礼に当たりません。

贈るのをやめるときのマナー

お歳暮とお中元は1度限りは失礼だとお伝えしましたが、
疎遠になってしまったり、
相手との関係性が変わることは、
時間が経てばあることですよね。

そういう時のやめ方のマナーですが、
少しずつ贈り物をすることをやめていく、
という方法が一番失礼なくやめられるかと思います。

まず、お中元を贈ることをやめます。
その代わりに「暑中見舞い」を送りましょう。
そしてその年のお歳暮は贈ります。
翌年のお中元からは贈り物を完全にやめます。
突然何も送らなくなるのではなく、
「暑中見舞い」を送るだけで、
段階を踏んでやめることが出来るかと思います。

これまで贈り物をしてきて、
それをやめるとなるとなんだか気が引けて勇気がいりますが、
必要がないと判断された場合は
思い切ってやめてしまうのが一番だと思います。

まとめ

お歳暮とお中元については、

・どちらかというとお歳暮が重要

なので、値段相場はお歳暮の方が高く、
どちらか一方しか贈らない場合はお歳暮にする。

・1度限りは失礼にあたる

→感謝したい方がいるけど、
継続して贈るつもりがないならば「御礼」や「無地のし」にする。

→これまで贈っていたけどやめる場合は段階をきちんと踏むこと。

以上のマナー、注意点がありました。

正直、お歳暮やお中元を贈るのって
マナーについて気を付けなければいけない事が多く、
気を遣うことも多いかと思います。
最近では贈る方も減ってきているように感じます。

ですが、毎年時期になると贈り物をしたい方がいる、
贈りものをしてくれる方がいるのは素敵なことですよね。

昔から受け継がれてきたものですし、
しっかりマナーを覚えて、
お世話になっている方に感謝を伝えたいですね。

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