たんぽぽが綿毛になる時期は？綿毛を飛ばす植物達

たんぽぽの季節というと春ですよね。
春頃になると黄色く咲いたたんぽぽを見かけるようになりますが、たんぽぽが綿毛になる時期はいつ頃なのでしょうか？

長い期間咲いているイメージでしたが、たんぽぽの花って意外と咲いている期間は短いらしいんです。知ってました？

また、わたげと言えばたんぽぽだと思っていましたが、たんぽぽ以外にも綿毛を飛ばす植物はあるそうです。
どんな植物が綿毛になるのでしょうか？

今回は、たんぽぽが綿毛になる時期はいつなのか？ということや、たんぽぽ以外の綿毛になる植物についてご紹介します。

たんぽぽの花が咲く季節と綿毛になる時期

たんぽぽの開花時期は３月から５月頃で、４月が最盛期です。つまり季節は春です。
地域によって少しずつずれはあるので、暖かい地域では２月頃から咲き始めるところもありますが、東北や北海道などの寒い地域においては、たんぽぽが咲くのは５月から６月頃です。

ちなみに、西洋たんぽぽの開花時期は春から秋となっています。
３月から５月に咲いているたんぽぽは日本の在来種になります。
西洋たんぽぽと日本のたんぽぽは、咲いている時期もそうですが、見た目にも違いがあります。

花びらの付け根の緑になっている部分を「総苞片（そうほうへん）」と言います。
この緑色の部分が蕾の時から下に反り返っているものは西洋たんぽぽです。
日本のたんぽぽの場合は葉片が花を包むように付いています。
また、西洋たんぽぽは茎の背が高く、日本のたんぽぽは茎が短いです。

たんぽぽは開花から数えて７日〜１０日の間しか花が咲いていません。
朝になり、太陽の光に当たると花が開き、日が暮れると閉じるというのを繰り返して、約１週間ほど咲きます。

春になると、色々なところで綺麗に咲いているのを見かけるのでもっと長く咲いているイメージでしたが、花が咲いている期間は案外短いです。

たんぽぽが綿毛になるまでは、一旦しぼんでから約１ヶ月かかります。
なので、具体的に綿毛の季節は４月から６月頃になります。

綿毛になるまでの間は茶色く枯れているか、花が落ちてしまっている状態です。
見た目ではただ枯れてしまったように見えますが、中では綿毛になるための活動が始まっています。

たんぽぽの花びらの下には、実になる子房（しぼう）があり、その上に毛状の「冠毛」が生えており、これが綿毛となります。
子房が熟して種ができる→冠毛が乾燥して放射状に開く→綿毛が完成という流れで出来上がります。

綿毛はとても軽く、飛びやすい構造になっているので、ほんの少しの微風でも空中を飛んでいきます。
風速０.５メートルもあれば綿毛は飛びます。
扇風機の弱モードで風速１メートルくらいなので、その半分の風で飛ぶのだと考えると、本当に少しの風で飛ぶことが分かります！

綿毛は飛ぶ距離ですが、数百メートルは飛び続けられるそうで、１０キロ以上を気流に乗って飛んだ記録もあるそうです。
場所や風に大きく左右されるので平均何メールと断言はできませんが、数メートルから数百メールは優に飛べると言えますね。

たんぽぽはキク科です。
このキク科に属する植物はたんぽぽの仲間ということで綿毛になる植物が多いです。

例えば、キク科の「アザミ」は有名なので聞いたことがあるかと思います。
これは夏頃に綿毛になる植物です。

出典：http://uran-hanahana2.cocolog-nifty.com/blog/2016/09/post-9704.html

他にも、秋から冬に黄色い花が咲く「ツワブキ」、

出典：https://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=21275027/ImageID=2870669/

秋草の「アキノキリンソウ」、

出典：https://mysocialmate.com/media/1921932146609888396/BqsExrBFhyM

秋の９月〜１０月頃に花が咲く「コウヤボウキ」という植物があります。

出典：https://kobehana.at.webry.info/201310/article_24.html

もちろん、キク科以外にも綿毛になる植物はあります。

イネ科のガガイモ

出典：http://mikawanoyasou.org/data/gagaimo.htm

チガヤ

出典：http://www.gu-solar.com/チガヤ/

メリケンカルカヤなどがあります。

出典：http://www.geocities.jp/nisi175812/merikennkarukaya0.htm

きりたんぽみたいな見た目の「ヒメガマ」も秋に綿毛になります。

出典：http://hatazakura.air-nifty.com/blog/2014/12/1210-b1f8.html

綿毛が耳に入ってしまうと耳が聞こえなくなるとか聞いたことありませんか？

たんぽぽの綿毛は、着地したらそこに芽をつけて育っていきます。
たんぽぽは生命力が高く、砂漠だとしても成長することができます。

人間の耳の中は、水分もあって、温かいので発芽するにはちょうど良い環境です。
よって、耳の中に綿毛が入ると、場合によっては発芽し、炎症が起こったり出血したり、鼓膜が圧迫されるといったことが起こってしまう可能性があります。
最悪、脳にまで達してしまう危険性もなくはないとのことです。

普通にしていれば綿毛が耳の奥まで入ってしまうということはないと思いますが、子供がふざけて綿毛を耳に入れたりするということもあるかもしれないので気をつけてくｄさい。

もし耳に綿毛が入ってしまった時は、無理に取ろうとして余計に押し込んでしまってはいけないので、すぐに耳鼻科に行ってください。

たんぽぽの花が咲くのは３月から５月頃、綿毛になるのはその約１ヶ月後ということで４月から６月頃でした。

子供の頃は、ただただ綺麗だなと思いながら飛んでいく綿毛を見ているだけでしたが、良く飛ぶのは遠くまで種を飛ばすためだということも分かって、たんぽぽの生命力はすごいのだなと改めて感じますね。