八幡宮って神社なの?
神宮とか天満宮とか八幡宮とかって
神社とどんな違いがあるんやろ?
稲荷社や春日神社、八坂神社っていろんな所で聞くけど、
神社に種類でもあるの?
友人とパワースポットへ行こうと計画していて、
調べてみると「〇〇八幡宮」というように
八幡宮と付く場所がたくさん出てきました。
八幡宮って聞いたことはもちろんあるけれど、
神社と良くにていますよね。
どんな違いがあるのでしょうか?
せっかく訪れるなら、
八幡宮とはどんな場所で、
神社とはどういう違いがあるのか
を知っておきたいと思いました!
そこで今回は八幡宮と神社の違い、八幡宮と八幡神社の違い
八幡宮と神社とはそもそもどういうものなのか?
などについて調べてみました。
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神社の起源、6つの格式種類がある!
まず、神社とはどういうものなのかについて説明していきます。
神社は、6つの名前があります。
神社の名称の最後につけるものを
社号というのですが、
それが6つあるということです。
・神宮 ・大神宮 ・宮 ・大社 ・神社 ・社
この6つです。
全て聞いたことはあるのではないでしょうか?
神社はこの6つの中でも
最も一般的な社号で、
どういうものか簡単に説明すると、
神道の信仰に基づいて作られた建物で、
参拝や祭祀(さいし)を行う為の場所です。
この6つの中で
格式が最も高いのが神宮です。
神宮は、皇室とゆかりのある神社につけられます。
つまり、皇室の祖先神を祀っているのが神宮です。
「神宮」というと、
三重県にある伊勢神宮のことを指しています。
「伊勢神宮」というのが通称で、
「神宮」が正式な名前となっています。
全国に24の神宮があります。
大神宮も少し特別で、
伊勢神宮の出張機関のような
位置付けである東京大神宮の称号です。
次に格式が高いのが宮と大社です。
宮も皇室や天皇にまつわる人物を
祀っている場所となっています。
大社は、一言で言うと規模の大きい神社のことです。
宮と大社は簡単に言うと、何を祀っているか(御祭神が同じもの)によってグループ’化されたもので、大社はその本社ということです。
大社は全国に24あります。
八幡宮、天満宮、水天宮、鎌倉宮、東照宮
出雲大社、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社、熊野大社、伏見稲荷大社、春日大社、住吉大社、日吉大社、廣瀬大社、龍田大社、多賀大社、諏訪大社、松尾大社、大鳥大社、宗像大社、高良大社、三嶋大社、気多大社、南宮大社、多度大社、建部大社、梅宮大社、富士山本宮浅間大社、
元々は大社という称号がつくのは
出雲大社のみでしたが、
明治以降からは
全国から崇敬を集める格式の高いとされる神社に
使われる称号となりました。
社というのは神社を略していっているもので、
神社の中でも小さい神社につけられる社号です。
参考ページ:全国神社の格付けランキングTOP22
熊野大社と熊野本宮大社の違いは?
全国に約3000社ほどある熊野神社ですが、御祭神は家都御子神(けつみこのかみ)、熊野速玉男神(くまのはやたまおのかみ)、熊野牟須美神(くまのむすみのかみ)です。
その総本社は、熊野大社ではなく熊野本宮大社なので間違わないでください。
また熊野大社は島根県松江市八雲町熊野になる神社と山形県南陽市になる神社、2つありますが、この大社は総本社という意味で使われおらず通称として使われています。
八幡神社と八幡宮の違いはなく八幡宮は神社のひとつ
さて、次に八幡宮についてですが、
八幡宮も神社の一つと言って良いです。
何が違うのかというと、
祀っている神です。
八幡宮とは「八幡神」を祭神として祀っている神社のことで、
「八幡神社」「八幡社」「八幡宮」という風に呼びます。
この3つは特に違いはなく、
全て八幡系列の神社だとされています。
八幡神は
第15代天皇である応神天皇(おうじんてんのう)、
応神天皇の母である神功皇后、
神道の女神である比売神(ひめがみ)
の3神のことを指しています。
八幡神は主に武運の神と言われており、
勝利祈願や出世開運などのご利益があるとされています。
これは、主に応神天皇の功績をもとに言われているご利益だと思われます。
神功皇后を祀ると、
子孫繁栄や子育てのご利益が、
比売神には縁結びのご利益があるという風にされています。
全て合わさると色々なご利益があるということになりますね。
パワースポットとされる理由も良く分かります!
ちなみに、神奈川県鎌倉市にある鶴岡八幡宮がパワースポットとして有名ですよ。
神社は全国に全部で約80,000社あり、
そのうち八幡宮は全国に約20,000社もあります。
稲荷社という神社が全国約32,000社一番多く、
八幡宮は2位となっています。
このように、
神社ではあるけれど祀られている神によって
名前がそれぞれ異なる神社があります。
稲荷社(いなりしゃ)も神社
稲や農耕などの神である
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
が祀られている神社です。
全国では稲荷神社が約32,000社で
最も多いといわれています。
稲荷神社の総本宮は京都にある伏見稲荷大社です。
※意外に結構たくさんの読者に読まれているページ
絶対に稲荷神社に行ってはいけない人
天神社・天満宮も神社
天神、天満とは「天満大自在天神」を略したものです。
天満宮は平安時代の学者、菅原道真を御祭神としている神社で、
呼び方は天神とも天満ともいいます。
菅原道真はとても優れた学者だったということで、
天神は「学問の神様」や「受験の神様」などという風にいわれています。
天満宮の総本社は太宰府天満宮と京都にある北野天満宮
の2社が一般的に言われています。
東照宮(とうしょうぐう)もお寺でなく神社
徳川家康を御祭神としている神社です。
日光東照宮が東照宮の総本社といわれていますが、
正式には「東照宮」という名前です。
他と区別する為に日光という地名がつけられています。
これらも神社の一つであり、
祀られている神がそれぞれ違っています。
ここで、疑問に思うのは、
徳川家康は神様だったのか?ってことです。
東照宮はお寺ではないのか?って思ってしまうのは
私だけ・・・?
そこで、ネット上にいい回答がありましたので
載せておきます。
日光東照宮はお寺ではなく神社であり、
徳川家康は「東照大権現」という神様です。
それで間違いありません。東照宮を作ったのは「天海大僧正」だと聞いている、
大僧正というくらいだから僧侶でしょう、
それが作ったのに寺じゃないというのは、
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つまり、こういうことです。
東照宮は、元来は神社でもあり寺でもあったのです。
東照宮だけではありません、
江戸時代までの日本では、
神と仏はフツーに一緒に祭られていたのです。
これは、「神様と仏様は本質的には同じもの」という思想(本地垂迹説なんていいます)から来ています。ちなみに天海は明智光秀が生き延びて変名した者だという噂もある「天才結界デザイナー」?で、
江戸の町の神社仏閣を、
江戸城が霊的に完璧に守られるように配置したのは
すべて天海の仕事である、とまで言われます。その集大成というか、
関東のすべてを束ねる「北極星」にあたるのが、
東照宮なのです。
「東照大権現」という神号も、天海の案といわれます。
東照は「東のアマテラス」という意味で、
天皇家の伊勢神宮に対抗する「関東武士の祖先神」です。
「大権現」というのがオリジナルで、
秀吉の「豊国大明神」との差別化を図ったものとされています。
「権現」というのは「仮に現れる」という意味で、
仏様が神様の姿で出現したもの、です。つまり家康は「仏にして神」なのです。
僧侶である天海が、仏教の枠にとらわれず
「日本最高の霊的権威」を作り上げようとしたアイデアです。「神様」というのは日本人の素朴な祖先崇拝、自然崇拝の気持ちの現われであり、
明確な教義をもった「宗教」というものではありませんでした。だから仏教とバッティングすることもなく、
フツーに共存できたのです。
しかし明治時代になり、
新政府は「西欧諸国のようにちゃんとした国家宗教を持たないと、バカにされる」と考えました。
そこで「天皇を頂点とする、日本古来の神を崇める宗教」というのを急遽整備した、
悪くいえばデッチあげたのです。これが「神道」という新国家宗教です。
そうなれば仏教とは相容れない別物ということになりますから、
全国の宗教施設に「仏教部門と神道部門はキッチリ分離して、別の組織にせよ」という命令が下ります。そこで、東照宮だけでなく全国の寺院が、
神社と、寺院に分割され、敷地も分けられました。
日光東照宮の隣に「輪王寺」というのがありますが、それです。
もとはひとつだったのです。
ほかにも「比叡山延暦寺」と
「山王日吉神社」(山王とはグレイトな山、つまり比叡山のこと、日吉は「ひえい」と読み、日枝とも書きます)
というように、
大きな寺の隣には必ず大きな神社があるのは、
昔はひとつだった、ということです。
こちらのページも興味深くたくさんの人に見られています!
ご利益神社のナゾ天皇が封印した幸運の・・・(フジテレビ)
八幡宮の総本社は宇佐神宮
ちなみに、東照宮にも日光に総本社があるように、
八幡宮にも総本社があります。
八幡宮の総本社は大分県の宇佐市というところにある、
宇佐八幡宮と呼ばれる宇佐神宮です。
神宮と八幡宮の違いって?
神宮は皇室の祖先神を祀っている神社でした。
全国に24しかなく、そのうちのひとつに宇佐神宮は入っています。
応神天皇を祀っています。
で、八幡宮はというと、同じ御祭神(八幡神)を祀る神社の系列の一つで、
八幡神とは応神天皇を含んでいますので、八幡宮の総本社である宇佐八幡宮は宇佐神宮でもあるということです。
基本的には神宮と八幡宮は違いますが、宇佐神宮と宇佐八幡宮は同じということです。
宇佐神宮が怖いと言われる訳
宇佐神宮は、725年に建てられ、
八幡宮の起源となったと言われています。
伊勢神宮に次いで祖先神を祀った神社として
第二の宗廟(そうびょう)と言われ、
710年~794年頃の奈良時代から皇室の崇敬を受けてきたそうです。
八幡宮参拝の仕方の違いは?
神社参拝の作法
祀られている神によって
神社の名前に違いがあるということでしたが、
八幡宮と神社で参拝の仕方に
違いがあるのかどうかについて
調べてみたところ特に違いはないようです。
YouTubeに動画で紹介されているものがあったので載せておきます。
1.鳥居をくぐる
神社の入り口には必ず鳥居があります。
神様のいる神域への入り口とも言われているので、
くぐる時は、身も心も引き締めて通りましょう。
一礼してからくぐるとより丁寧で良いとされています。
2.御手洗(みたらし)で手を洗う
水舎(みずや)ともいいます。
ここで手や口をすすぐことで、
身を清めるお祓いのような意味を持ちます。
これを「手水をとる」といいます。
手水の取り方
・まず右手で柄杓(ひしゃく)を持って、
水を汲み左手にかけます。
・柄杓を左手に持ち替え、
先ほどと同じように右手にも水をかけます。
・再び右手に柄杓を持ち、
左手の手のひらに水を受けて口をすすぎます。
・そのあともう一度左手に水をかけます。
・最後に、柄杓に水をすくったまま柄杓を立て、
柄に水を流し、元の場所に戻します。
3.拝礼の作法について
神社の拝礼方法は「二礼二拍一礼」と言います。
鈴があれば鈴を鳴らします。
魔を祓う為の意味だと言われています。
その後、二礼二拍一礼という作法で拝礼します。
拝礼の作法
・拝殿(賽銭箱)の前に立ち、
はじめに軽くお辞儀をします。
・お賽銭を入れて鈴を鳴らします。
・深いお辞儀を二回します。
・胸の高さで二回拍手をします。
・深いお辞儀を一回します。
・最後にもう一度軽いお辞儀をします。
以上が参拝方法になります。
手を流す、口をすすぐ、お賽銭を入れる
などといった動きをするだけでも、
細かく決まった作法があって難しく感じますね。
ですが、きちんと神様にご挨拶、感謝をする為にも
正しい参拝方法は知っておきましょう。
参考ページ:10円玉はNGで100円玉はOK、お賽銭の正しいやり方
八幡宮と神社の違いまとめ
動画で解説されていましたので載せておきます。
神社の称号は6つも種類がありました。
そして八幡宮も神社ではあるけれど、
祀られている神様が「八幡神」という神様なので
八幡宮というのだということでした。
大社は同じ名前の神社の総本社のことでした。
これまでそういうことは知らずに参拝していましたが、
これから神社に訪れる際、
ちょっと意識してみると
よりご利益がありそうな気がしますね。