大切にしていた革のバッグ。
使おうと思ってクローゼットから出したら、カビが生えていて、ショック!
どうやってカビを除去したらいいの?
家で出来るお手入れ方法はあるの?
こんな体験をしたのは私だけじゃないはず。
今回は、革製品にカビが発生してしまう原因と合わせて、自宅できる水洗い方法やお手入れ方法をシェアします。
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革製品のカビはドライクリーニングでは落ちにくいってホント!?
革製品は濡らしたらダメ!という認識から、カビが生えた場合ドライクリーニングをするしかない、、と思っている人が多いと思いますが、カビはドライクリーニングでは落ちにくいんです。
ドライクリーニングで使用している有機溶剤は油脂系の汚れに効果があるものの、カビなどの水溶性の汚れにはあまり効果がないんです。
実は革バックは水洗いすることが可能!?
ドライクリーニングでは落ちないなら、どうしたらいいの?となりますよね。
実は革製品も、用途に合わせて水洗いすることが可能なんです!
ドライクリーニングよりも大幅にコストを抑えることが出来るほか、自宅で自分の都合の良いときに洗えたり、しっかり洗うことで爽快感も生まれます。
洗い方をいくつか紹介するので、ぜひ試してみてください!
革にできるカビの原因はこの3つ
洗い方の前に、カビが生えてしまう原因を説明します!
ハンドル部分やショルダー部分、フラップ部分など、肌が触れる場所についてしまう自身の皮脂や、革製品に元から含まれているタンニンや油脂、艶出し用クリームなどがカビの栄養源になってしまい、カビが発生してしまう。
外でついてきた雑菌が付着したまま放置され、カビが増殖してしまう。
クローゼットや押入れなど、湿度が高く空気の通りの悪いところで保管され、カビが発生してしまう
自宅で出来る革バックのカビの水洗い方法
カビがどうやって発生するのかわかったところで、本題の水洗いの方法です!
天日干し
【難易度 ★☆☆】
天日干しは一番簡単に出来る方法です!
用意するもの:水気を切った濡れタオル・乾拭き用タオル・革製品用の保湿クリーム・コットン地の布
やり方:
1.水気を切った濡れタオルで、カビが生えた場所を優しく抑えるように拭き取る
※乾拭きだとカビが空気中に広がってしまうので要注意!
2.雑菌・除菌効果のある太陽の光に当てて天日干し
※バッグの中までしっかり乾かす!!
3.革製品用の保湿クリームを、薄い均一になるようにバッグに塗りこむ。
※この時、コットン地の布を使って薄い膜を張るようなイメージで塗ると◎
4.最後に乾拭きをしたら完成!
※乾拭きをしないと、カビが再発してしまうので絶対に行ってください
重曹水をつかう
【難易度 ★☆☆】
天日干しだけでは物足りない方は、重曹水を使用してみてください。
特別なものは必要なく、自宅にあるもので簡単に実践できますよ!
用意するもの:重曹・お酢(またはクエン酸)・オリーブオイル(または椿油)・布2~3枚
やり方:
1.重曹水(水100mlに対して重曹小さじ1)でカビを拭き取る
2.油分(お酢とオリーブオイルを1:1で混ぜ合わせる)をを布に含ませてバッグ全体に塗りこむ
※重曹水で拭き取った部分が白っぽくなってしまうので、油分の補給はしっかり行いましょう!
3.乾いたタオルで乾拭き
※油分が残ったままではカビが再発してしまうので、しっかり乾拭きを行ってください。
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消毒用エタノールをつかう
【難易度 ★★☆】
天日干しや重曹水での拭き取りでもカビが再発してしまう場合は、殺菌効果のあるエタノールを使用してカビの元から除菌をしていきましょう。
エタノールを使用する際の注意
全体に使用する前に必ず目立たない場所で、確認してから行ってください。
また、換気のされた空気の通りの良い場所で行うようにしてください。
用意するもの:コットン地の布3枚・麺棒・革製品用の保湿クリーム・消毒用エタノール
やり方:
1. 乾いた布に消毒用エタノールを含ませ、カビが生えているところを軽くたたくように拭き取る
※細かいところは麺棒を使うと綺麗に拭き取れます
2.天日干しで紫外線で殺菌する
※バッグの内側までしっかり乾かしてくださいね!
3.革製品用の保湿クリームを薄く均一に塗りこむ
4.最後に乾拭きをする
※しつこいようですが、油分がカビの原因になってしまうのでしっかり乾拭きしてください!
革製品専用のカビ取り洗剤を使用する
【難易度 ★★★】
どうしても取れないカビなら、革製品専用のカビ取り洗剤を使用して丸洗いをしてみるのもアリです。
革製品専用の洗剤なら、縮んだりせずに洗うことができてしまうんです。
「革製品は水洗いできない」っていう概念が覆されてびっくりですよね、、!
オススメの専用洗剤はこちら!
カビが発生しないように普段から気を付けたいこと
お手入れが意外と簡単だってことはわかっても、普段からカビが発生しないようにすることが一番大切です。
カビの栄養源を残さないよう、乾いた柔らかいタオルでしっかりと汚れをとる。
収納場所には除湿剤を置き、通気性の良い不織布などに入れ保管する。
保管のさい、湿気をとってくれるように新聞紙をバッグの中に詰めると除湿効果が高まるのでオススメ!
また、バッグを収納しているクローゼットや押入れの空気の入れ替えをこまめに行い、湿気がたまらないようにすることも忘れずに!!
最後に
大切な革製品のバッグ。
カビが発生する原因やお手入れ方法、保管の仕方などきちんと知識を付けて、大切に長く使ってあげてください。