銭湯と温泉の違いって?料金の差はなぜ?

今度友人家族と私達家族で
温泉旅行に行く計画を立てていたのですが、
友人の子供から銭湯と温泉はどう違うの?
と聞かれましたがはっきり答えることが出来ませんでした。

どちらも同じようなものですが、
具体的な違いって何なのでしょうか?

温泉は独特な香りがしますよね。
やっぱり温泉は特殊なお湯を使っているのかなぁとは思います。

また、温泉はその場所によって
料金が結構違っていますが、
銭湯だとどこに行っても
割とリーズナブルな価格で入ることが出来ると思います。

でも、スーパー銭湯や健康ランドも
銭湯だけど価格は1000円前後くらいするところが多いですよね。

これまで深く考えたことがなかったので、
いざ違いは何なのかと聞かれると難しいなと思いました。

そこで今回は、
銭湯と温泉にはどういう違いがあるのか、
それぞれの特徴をご紹介しながら説明していきます!

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温泉と銭湯の違いと特徴

まずは温泉と銭湯それぞれの定義とは何なのか、
特徴について説明します。

温泉と銭湯の違いと特徴

温泉の定義

温泉とは自然から湧き出るお湯やガス!
成分による効果とリラックス効果がある

温泉は温泉法という法律で
温泉とはこういうもの!
と決められているのだそうです。

この温泉法によると、

「温泉とは地中から湧出(ゆうしゅつ)した
お湯や鉱水、水蒸気、そしてガスを使用しているもの」

とされています。

そして、源泉の水温が25℃以上、
または指定された成分を
19種類のうち1つでも
基準を超えて含まれていれば温泉となります。

湧き出しているお湯の温度が
25℃以上であれば
成分は関係なく温泉となり、
25℃以下だとしても指定された成分が
規定以上であれば温泉となるということです。

湧き出ているものが25℃以下で
成分も基準以下という場合は
温泉ではなくただの井戸水だとされます。

また、一部の温泉においては
火山ガスを地下水に通すことで
成分をつけ、温泉水を作っているところがあります。

例えば有名な箱根温泉も
ガスから温泉水を作っています。

温泉の効果

古くから温泉は
ケガや病気の療養や薬の代わりとして
開発され、発展してきました。

温泉の成分から得られる効果のことを
「薬理効果」といいます。

温泉に行くと、
効能や禁忌症(きんきしょう:温泉療法しちゃダメな病気)
とかが書かれていますよね。
この温泉はどんな効果があるのかな?
と思いながら読むと面白いので
私は必ず読むのですが、
実は温泉成分について書かれている
分析表をきちんと表示するということも
温泉法で決められています。

温泉成分分析

そして、温泉は旅行先として選ばれることが多かったり、
自然の中にあったりして
非日常感を味わうことが出来ますよね。

普段の日常とは環境を変えるというだけでも
ストレス発散することが出来ると言われています。
これを「天地効果」というのですが、
温泉には成分から得られる「薬理効果」と
非日常感から感じられる「天地効果」の
両方の効果がありますね!

銭湯は人工的に沸かしたお湯

銭湯で使われているお湯は温泉ではなく、
人工的な沸かし湯です。
昔は「風呂屋」とか「湯屋」と呼ばれていました。

温泉ではないということで、
家で入るお風呂のお湯と
基本的には同じということになりますが、
銭湯によっては良い地下水が使われていたり、
機械で二酸化炭素を発生させていたりするところもあります。

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「銭湯だけど天然温泉が使われています!」
みたいなところをたまに見かけるのですが、
これは指定された成分が
基準に満たなかったので
温泉とは言い切れないけれど、
温泉の成分も含んでいるお湯
ということだと思います。

家庭にまだまだお風呂が
普及していなかった時代には
銭湯がたくさんあって、
その時代の人達は
毎日銭湯へ行ってお風呂に入っていました。

今では家にお風呂があることが
当たり前になってきたので、
銭湯の数もだいぶ減ってきてしまいましたが、
以前は街のいたるところに
銭湯があったそうです。

銭湯の良さは
近所の人とコミュニケーションをとる
機会が出来るところですね。

以前、家のお風呂が壊れて
近所の銭湯に行ったのですが、
常連らしき方たちが
楽しそうに話しながら入浴していて、
とてもほっこりしました。

実際、国でも、
銭湯は健康に良いだけでなく
コミュニケーションの場として
必要な場所と考えていて、
昔と比べると数は減っているものの
銭湯が少なくなりすぎないように
銭湯に対し、都道府県が援助をするように
定められているそうです。

銭湯の入浴料金は決められている!

銭湯の入浴料金は決められている!

戦後すぐ、インフレの対応として
「物価統制令」というものが作られたのですが、
これは簡単に言うと
日用品の価格が高くなりすぎないようにするためのルールです。

現代ではほとんど廃止されましたが、
銭湯の入浴料金には
今でもこの物価統制令が適用されています。

銭湯の入浴料金は
都道府県ごとに決められていて、
安いところで350円、
最も高いところでも470円となっています。
(2018年時点)

大人、中人(小学生まで)、小人(幼児)
というようにわけられており、
中人、小人はこの値段よりも
更に安い金額で入ることが出来ます。

温泉に関しては
料金は温泉によってバラバラですが
「入湯税」というものがあり、
これは温泉に入れば必ず支払うものです。

スーパー銭湯や健康ランドの料金は?

スーパー銭湯や健康ランドの料金

スーパー銭湯や健康ランドも
銭湯ではあります。
ですが、明らかに普通の銭湯とは
料金も設備も違いますよね。

銭湯は都道府県で
入浴料金が決められている
ということでしたが、
冒頭でも書きましたが
スーパー銭湯や健康ランドは
お風呂だけでも1000円前後はします。

これは、スーパー銭湯や健康ランドには、
物価統制令が適用されないため、
独自のサービス(設備の充実、タオル貸し出し、24時間営業など)
を付加することで料金を自由に設定しています。

一言で言うと、
スーパー銭湯とは
「お風呂を楽しむための施設」、
健康ランドは「娯楽施設」です。

しかし、実際行ってみると
スーパー銭湯と健康ランドにほぼ変わりはなく、
どちらもレストランや軽食が食べられる場所があったり、
仮眠スペースがあったり、
お風呂の種類がたくさんあるという感じですね。
決定的な違いといえば、
スーパー銭湯は数時間の滞在で、
健康ランドは営業時間が長いので、
半日から丸一日滞在できるところと言えます。

銭湯と温泉の料金の違いまとめ

銭湯も温泉も
スーパー銭湯や健康ランドも
全てひっくるめて「公衆浴場」です。

銭湯はお風呂が普及していなかった時代に
作られてもので、
人工的に沸かしたお湯を使っており、
物価統制令のため、料金は決められていて
とても安い金額で入浴することが出来ます。

温泉は自然から湧き出るお湯やガス、水蒸気などのことで、
元々は薬の代わりだったので
成分による「薬理効果」と「天地効果」が期待出来ます。

スーパー銭湯や健康ランドは
普通の銭湯とはまた別で
料金は自由に設定され
様々な施設が融合した施設ということでした。

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