昔から、祖父母にはお墓参りは一人で行っちゃダメだよと言われてきました。
しかし、家族と都合が合わずどうしても一人で行くしかないってこともありますよね。
他にも、夕方以降にお墓参りは良くないなどお墓参りに関するNG行為は聞きますが、これらって本当なのでしょうか?
そこで今回は、一人で行くことや夕方以降に行くなど、お墓参りに関してやってはダメなことはあるのかについて調べたことをシェアします!
Sponsored Link
サクッと要点だけ見る→
お墓参りは一人で行ってはいけないはデマ!
お墓参りは複数で行った方が良いというのは昔から言い伝えられている迷信なので、マナーとしては一人で行っても何も問題ありません。
確かに、毎回誰かと一緒に行かなければいけないとなると行ける時も制限されてかなり不便ですよね。
迷信なども信じるし気にしちゃう性格だというのであれば別ですが、そうでなければ何も気にせず一人で行って大丈夫ですよ。
お墓参りは一人で行ってはいけないと言われるようになった理由
このように言われるようになったのはいくつか理由があります。
霊に取り憑かれるから
お墓には霊がたくさんいて、一人で行くと取り憑かれてしまったり連れて行かれるという風に昔は考えられていました。
でも、お墓ってご先祖様や仏様が眠っている場所なのでそんな心配はないはありません。
そもそも、霊的なものは信じていないという人であれば全く問題ない理由ですね!
霊感があると感じている人でも、普段からお墓参りをしてきちんとお供えやお掃除をしていれば取り憑かれるなんてことはないです。
危険があるから
昔は特に、墓場は山の中など村から外れた人気のない場所にありました。
なので、そのような場所に一人で行くのは危ないという理由から一人で墓参りは良くないと言われるようになったという風にも言われています。
確かにこの理由なら納得出来ますが、現代ではそこまで神経質にならなくても大丈夫だと思います。
ただ、一人で行くときは早朝や夕方以降など薄暗い時間帯は避けた方が良いかもしれませんね。
お墓参りは午前中だけ?
夕方4時以降のお墓参りは縁起が良くないなどの理由からあまり良くないと言われています。
ただ、これは霊的に良くないからという理由だけではなく、他にも現実的なことが理由になっています。
午前中に行った方が時間をかけられるから
お墓参りはご先祖様を偲んで自分や家族の近況などを報告することが目的ですよね。
そして、ご先祖様のお墓を綺麗に掃除します。
なので、午前中に近くに来たからついでにという感じでお墓参りをしたり、時間がない中急いでお墓参りをして帰るというのはご先祖様に対して失礼になってしまいます。
このことから、時間のある午前中にお墓参りをしてゆっくり時間をかけて掃除をする方が良いということでこのように言われるようになりました。
ですが、家から墓地まで距離があって着くのがどうしても午後になってしまうなど様々な理由もありますし、ゆっくり時間があるのであれば午後でも全く問題ないです。
後回しにしてはいけない
ご先祖様を後回しにするのは良くないという考えがあります。
他の用事よりも最優先させるという意味で午前中が良いとされています。
しかし、無理に午前中にお墓参りに行って急いで掃除して帰るというのは本末転倒です。
きちんとお墓参りしたいという気持ちがあれば何時でも良いです。
暗くなると転倒の危険がある
墓地は通りが狭く、階段も多いので暗くなると転倒の恐れがあり危険です。
また、同様の理由から雨の降る日のお墓参りもあまり良くないと言われているみたいです。
出来るだけ避けた方が良いというだけで、これも絶対にダメというわけではないです。
お墓参りの手順について
お墓参りに行った時の大まかな手順をご紹介します。
Sponsored Link
1 まずは、お墓の前で合掌して故人に挨拶をします。
2 お墓の掃除をします。墓石の周りと墓石を丁寧に掃除します。
3 掃除が済んだらお水をかけてお墓を清めます。
4 お供えをします。半紙などをひいてその上にお供えをします。
5 お線香をあげます。
お線香は立ててお供えするときと寝かせてお供えするときがあります。
それぞれ宗派に合わせてお供えしてください。
お線香の火を消す時は手で仰いで消すようにします。
数珠がある場合は数珠を手にかけて、墓石より低い姿勢になって合掌します。
6 最後に火の消し忘れや忘れ物がないかをしっかり確認して、お墓が来た時よりも綺麗にすることを意識して帰ります。
お供え物も帰る際には持ち帰ります。
手順に関しては宗派によって多少違いがあります。
霊園にルールや手順が書かれている場合もあるので確認してください。
お墓参りの持ち物や花、服装はどんなものが良い?
まず、お墓参りの際に必要となるものをご紹介します。
(持ち物)
・お線香
・マッチやライターなど火を付ける為のもの
・ろうそく
・数珠
・お供え物
・お花
・掃除道具(雑巾、バケツ、軍手、スポンジ、ゴミ袋など)
お供え物は故人が好きだった食べ物などが良いですね。
お彼岸であればおはぎやぼた餅が良いですね。
そして、掃除道具は霊園にある場合もあるのでどちらでも大丈夫ですが、ある程度は自分で持って行った方が便利です。
お墓に供える花の名前は?
お墓参りの際にお供えする花と言えば菊ですね。
菊の花は長持ちすることからお供えする花に良いとされています。
また、菊は邪気を払うという意味もあるのだそうです。
菊以外の花だと、カーネーションやリンドウ、グラジオラス、ユリなどもお供えする花として良く選ばれています。
もちろん、故人が好きだったお花でも良いですね。
ただし、トゲがあるお花はお供え物としてはNGなので避けましょう。
その他にも、椿などの首から折れて枯れる花や香りが強い花、彼岸花などは選ばないようにしましょう。
ちなみに、故人が亡くなってから間もないうちは白を基調とした花が適しています。
服装
服装に関しては特に決まりはないので普段通りで良いのですが、「お墓参りにふさわしい格好」を心がけてください。
あまり派手すぎる服装や、露出が激しいような服装はお墓参りにふさわしい格好とは言えないかと思います。
また、帽子は被って行って大丈夫です。
ご先祖様に挨拶をする時だけ帽子を外して手を合わせれば問題ないです。
ただし、目上の方と一緒に行く時など、場合によってはフォーマルな格好で行った方が良い時もあります。
とにかく、その場面にふさわしい格好をして行ってください。
まとめ
一人で行ってはいけないと言われる理由は、霊に取り憑かれるという迷信が昔からあったこと、そして墓地に一人で行くのは危険だと考えられていたからということでした。
なので、お墓参りのマナーとしては一人で行っても何も問題ありません。
午後4時以降のお墓参りは避けた方が良いと言われていることに関しては、
・きちんと時間をかけられない
・後回しにするのは良くないという考えがある
・暗くなった後に墓地を歩くのは危険だから
などの理由からでした。
これらのことから、お墓参りは明るい時間に行くのが一般的ではありますが、それぞれの事情で仕方ないこともあるかと思います。
よって、これも絶対NGというわけではないですね。
手順や持ち物、服装などもご紹介しましたが、それぞれの霊園や墓地のルールをしっかり守ってお墓参りをしてくださいね。
何よりも大切なのは、故人を偲ぶ気持ちです。