桜餅は、名前の通り春の食べ物というイメージですよね。
最近では、季節の食べ物も1年中売られていたりするので、元々食べられていた時期がいつ頃なのかいまいち分かりずらいと思います。
はて、桜餅を食べる時期は、本来はいつなのでしょうか?
知ってました?桜餅は関東と関西で見た目に違いがあり、それぞれ由来も異なるそうです。
今回は、桜餅はいつ食べるのかについて、そして関東と関西の桜餅の違いなどについてご紹介します。
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桜餅いつ食べるのが最適?
桜餅は3月下旬から4月上旬に食べるものだと言われています。
俳句において桜餅は季語とされていて、
「満開の桜の時期」
「葉が落ちる晩春」
「少しずつ桜の花が落ちる時期」
このような季語となっています。
なので、桜餅は桜が見られる時期に食べるとされています。
また、3月のひな祭りに食べるところもあるそうで、その場合だと3月の上旬に食べます。
ただ、桜餅とひな祭りは何か由来があるわけでもなく、特に関係はないです。
諸説はありますが、桜餅のピンクで可愛い見た目が、女の子のお祝いであるひな祭りにぴったりだということでひな祭りに食べられるようになったと言われています。
桜餅が売られている時期
スーパーなどでは1年中売られていたりしますし、お店によって桜餅を売っている時期に違いはあると思いますが、だいたい立春の前日である2月3日から4月の上旬(桜が散る頃)まで売られています。
早いところでは3月上旬には販売が終わってしまうところがあり、逆に京都では5月頃までと長く売られています。
知ってました?関東の桜餅と関西の桜餅
関東と関西では桜餅が違います。
見た目もそうですし、元々の由来もそれぞれ異なります。
関東の桜餅
出典:https://calori.jp/eat/post-18388/
関東の桜餅は江戸時代からあります。
隅田川沿いにある長命寺の門番だった山本新六は、桜の落ち葉の掃除に毎日困っていました。そこで、桜の落ち葉を何かに使えないかなと考えて、葉っぱを塩漬けにし、薄い皮で包んだ餡に巻きつけてみてはどうかと考えました。
桜の葉で餡を巻きつけたものを門前で売り出したところ、とても評判が良く、さらに将軍徳川吉宗が近くに桜の木を植えさせたこともあり、花見の客で賑わっていたのでとても繁盛したと言われています。
このような経緯で桜餅ができたと言われているので、「長命寺」や「長命寺餅」という風に言われており、関東ではこれが主流となっています。
見た目は、薄く焼かれた皮が生地になっていて、餡を巻くように作られています。
関西の桜餅
出典:http://www.nicopaclub.jp/feature/vol07.html
関西の桜餅は、皮に道明寺粉というものを使っています。
戦国時代から大阪の道明寺で保存食として食べられていたので、道明寺粉と言います。
もち米を蒸してから乾燥させ、粗挽きした道明寺粉の皮で餡を包んでいます。
見た目はおまんじゅうのようなお餅です。
関西ではこの桜餅が主流となっており、「道明寺」や「関西風桜餅」という風に言われています。
どうして葉っぱがついている?食べてもいいの?
関東の桜餅も、関西の桜餅も、葉っぱがついていることは共通しています。
この葉っぱ、子供の頃はどうしても苦手で剥がして食べていたのですが、母は葉っぱごと食べていました。
これ、どっちが正しいとかはないみたいです。
お店によっても違いがあって、葉っぱと一緒に食べることをおすすめしているお店もあれば、剥がして食べることをおすすめしているお店もあるそうなので、それぞれお好みで大丈夫みたいです。
なんとなく、剥がして食べるのは行儀が悪いのかな?とか思っていましたが、マナー的にも剥がすのは問題ないとされています。
桜餅の葉がある理由
桜餅に葉っぱがついている理由はいくつかあります。
・桜の香りづけのため
・塩漬けされた葉っぱと、餡の甘さが合うから
・餅の乾燥を防ぐため
・餅にホコリがつかないようにするため
ただの飾りというわけでもなく、葉っぱが巻かれているのにはきちんと理由があるということでした。
まとめ
桜餅は、だいたい3月〜4月頃の桜が見られる時期に食べるということでした。
今では1年中いつでも食べたいと思えばどこかに売ってはいると思いますが、季節を感じられる食べ物の一つなので、春になったら桜餅を食べたいですね!
桜餅に関東と関西で違いがあるというのは知らなかったので、関東風と関西風を食べ比べて見たいとも思います!