皆既日食の起こる周期は?どれくらいの頻度で起こっている?

2009年の7月22日に、
見られるのは一部の地域ではありましたが、
日本で皆既日食が見られましたよね。

当時の私はまだ中学生とかだったので、
皆既日食がどれだけ貴重な現象だ
ということをあまり理解しておらず、
正直無関心だったのを覚えています・・・。

しかし、大人になった今、
一度はきちんと皆既日食を見ておきたいなぁ
なんて思うようになりました。

そこで、皆既日食の起こる周期などについて
調べてみたのですが、
ちょっと難しい言葉が多く出てきました。

なので、ここでは出来るだけ簡単に
皆既日食の周期について説明したいなと思います!

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日食が発生する周期をサロス周期という

日食が発生する周期をサロス周期という

サロス周期とは、
太陽と月、そして地球が
相対的にほぼ同じ来る周期、
つまり日食が起こる周期のことです。

このサロス周期は約18年10日8時間です。

日食の周期はいくつかあるのですが、
サロス周期はその中で最も有名な周期なので、
ここではサロス周期を用いてご紹介します。

日食が発生した日時に
18年10日8時間を足すと、
次に起こる同じような条件の
日食の日時が分かります。

次に起こる日食は、
前回と同じ場所で見られるわけではなく、
西に120度くらい移動した場所で
日食が見られます。

なので、2009年に日本の一部でも
皆既日食は見られましたが、
その18年10日8時間後の
2027年に見られる皆既日食は、
西に120度ずれた場所で
見られるということになります。

ちなみに2027年8月2日の皆既日食は
アフリカ大陸北部などで
見られると言われています。

日本で皆既日食が起こる頻度

日本で皆既日食が起こる頻度

日本全国の52地点で
皆既日食は何回見ることが出来るのか、
西暦1年から西暦3000年の
3000年間の間に絞ってご紹介します。

ただし、どうしても地点の取り方に
ムラが出来るため、
平均値は絶対に正しいとは
言い切れないということ、
そしてこれはNASAのデータに基づいて
計算された結果なので、
他で計算された結果とは
異なっていることがあります。

結果は皆既日食は480年に1度
起こると考えられます。
そして、3000年の間に
起こる回数は6.3回くらいとなっています。

世界中で考えれば皆既日食はもっと多く起こっている

世界中で考えれば皆既日食はもっと多く起こっている

皆既日食だけでなく
金環日食もそうですが、
どちらもとても珍しい現象だ
とは言われています。

しかし、見られる場所を
一か所に限定しなければ、
毎年のように
世界中のどこかで起こっています。

ただ、日本で皆既日食を見ようと思ったら、
見られる機会はとても少なく、
しかも見られる地点も
日本のどこでもというわけではなく
一部の地点のみということで、
皆既日食を観測するのはとても難しいですね。

21世紀のうちに日本で見られる皆既日食

21世紀のうちに日本で見られる皆既日食

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2001年から2100年の間で
日本で皆既日食が見られる日と
観測地点をご紹介します。

2009年7月22日
奄美大島、屋久島、硫黄島、種子島、トカラ列島

2035年9月2日
能登、富山、長野、前橋、宇都宮、水戸(北関東横断、東京)


2042年4月20日
太平洋上(鳥島)

2063年8月24日
青森県(北部)、北海道(津軽海峡沿岸、函館)


2070年4月11日
太平洋上(須美寿島)


2089年10月4日
宮古島、尖閣諸島

このようになっています。

日本でも一部地域のみで、
見られる機会も少ないことが分かりますね。

日食は、皆既日食だけでなく
部分日食や金環日食などもあるので、
皆既日食に絞らなければ
もう少し見られる機会は多くなります。

日食を見る時に注意すること

日食を見る時に注意すること

最後に、日食を見ることがあった時のために
日食を見る際の注意点についてもお伝えします。

太陽を直接見ると、
とても強い光だけでなく、
紫外線や赤外線など
目に良くないものがあり、
かなり注意が必要です。

観測の仕方を間違えると、
最悪の場合盲目になってしまうこともあります。

まず、日食を見る際に
使ってはいけないものをご紹介します。

・黒い下敷き

→赤外線を通過するので危険です。

・カラーフィルムのネガの黒い部分

→紫外線を通すので危険です。

・黒い瓶類

→紫外線はカットされるみたいですが、
これで太陽を見るには
明るすぎるので良くないです。

・レントゲンやフィルム、黒いビニール類、黒いプラスチック類

→紫外線や赤外線を通す危険性があるので
使用しない方が良いです。

・カメラで撮影する時用のNDフィルター

→赤外線を通すので裸眼観測する際には危険です。

以上が、日食を見る際に使用しない方が良いものです。

では、日食を見る時は
何を使えば良いのかご紹介します。

・専用の日食ガラス

→日食を見るために作られているものなので、
最も安全でおすすめします。

・白黒写真フィルムのネガの黒い部分

→長時間の使用はおすすめしませんが、
使用しても良いです。

・ガラスにロウソクの煤で黒くしたところ

→こちらも長時間の使用はNGですが、使用可能です。

皆既日食の周期のまとめ

サロス周期というもので
日食の起こる周期が分かるということでした。

地球全体で見ると皆既日食は
ほぼ毎年起こっているとのことなので、
皆既日食を観測したい方は、
日本で待っていても
見られる機会は少ないから
見られる場所に自ら行くというのも
良いかもしれませんね!

また、日食を見る際は
注意点をしっかり守って
安全に観測してください。

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