酒気帯び運転の罰金初犯の場合いくら払った?

ある日、もし飲酒運転で捕まったらどうなるの?

と、今年成人になってお酒を飲み始めた親戚の甥っ子が聞いてきました。

物騒なことを聞くなと思い、飲酒運転なんて絶対ダメだよ!と言ったものの、確かによくニュースで飲酒運転での罰金や事故のこと、取り締まり月間などを聞くけれど実際捕まったらどんな処罰があるのか知らないなと気づきました。

皆さんも飲酒運転をしてはいけないのはもちろん分かってはいるけど、確かにどんな処罰なんだろうと気になったことはありませんか?

今回は酒気帯び運転での罰金や処罰はどれくらいなのか、また初犯の場合はどうなるのか、いつ払うのかなどを調べてみました。

一つの知識として参考にしてみてください。

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酒気帯び運転初犯と再犯での違いって?

酒気帯び運転 いくら払った

それでは飲酒運転の場合の罰金を見ていきましょう。

そもそも飲酒運転には、「酒気帯び運転」と「酒酔い運転」の2種類があるとのこと。

それぞれの違いと処罰内容を見ていきましょう。

●酒気帯び運転

酒気帯び運転とは体内に一定数値以上のアルコールがある状態で運転することです。

二日酔いの時などは体内にアルコールが残っている可能性が高いので要注意です。

呼気1リットルに0.15ミリグラム以上のアルコールが含まれていると酒気帯び運転となります。

量刑としては、【懲役3年以下、または50万円以下の罰金】です。

合わせて、呼気内のアルコールグラム数によって違反点数が変わります。

アルコールグラム数が、0.15mg以上~0.25mg未満の場合は13点で免許停止の免停、

0.25mg以上の場合は25点で免許取り消しです。

これはあくまで酒気帯び運転の場合の点数なので、酒気帯び運転が初犯だとしても、スピード違反など、その他前歴がありすでに点数がある人などは0.15mgだったとしても免許取り消しになったり、免停の期間が長くなる場合があります。

●酒酔い運転

一方酒酔い運転とは、アルコールの影響で明らかに正常に運転ができていない状態のことです。道路上でフラフラと運転しているような状態ですね。こちらの方が悪質な場合が多い印象です。

この場合の量刑は【5年以下の懲役、または100万円以下の罰金】です。

酒酔い運転では、呼気内のアルコールグラム数は関係ありません。

理由としては、呼気内のアルコールが0.15mgだったとしても、お酒の弱い人であれば、酒酔い運転とみなされる場合があるからです。

これは警察官とのやりとりや、正常に歩けるかどうかなどから判断されます。

また違反点数は35点なのでこちらも一発で免許取り消しです。

上記のことから、酒気帯び運転では前歴もなく初犯の場合、罰金については50万円以下となります。

それだけ?と思われる方もいるかもしれませんが、状況によっては酒気帯び運転により事故を起こしたり、スピード違反をしたり、他のことと重なり捕まる可能性が高いです。そうなれば酒気帯び運転だけの罰金だけでは済まず、懲役刑になることも十分あり得ます。

絶対に飲酒運転はしないことを肝に銘じましょう。

酒気帯び罰金はいつ払う?逮捕されたらどうなる?

酒気帯び運転 罰金 分割

では、もし酒気帯び運転で逮捕された後の流れはどうなるのでしょうか。

まず、その場で聴取を受けます。この時に正直に話しているか、何か証拠を隠そうとしないか、または逃げたりしないかなどを判断されるので、この時の聴取の態度によっては逮捕されるかされないか左右されるとのことです。

なので酒気帯び運転で捕まった際には素直に応じるようにしましょう。

その後、逃げる心配がないなどと判断された場合は後日、改めて詳しい事情聴取と実況見分などのため、警察署から呼び出しの通知が届きます。

そして過去に前科がなければ、略式起訴⇒簡易裁判となり、そこで量刑や罰金などが言い渡されます。

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期限内に罰金を収めることができない場合、「労役所」というところに収監されることとなり、ここでは囚人と同じ扱いを受けて、払えない罰金を労働で払うということになります。

労役所での収監はプライバシーなどもちろんありません。

このような状況になるのはもってのほかですが、万が一なってしまった場合は必ず支払い期限までに罰金分の金額は用意するようにしましょう。

上記は刑事処分ですが、免許取り消しの行政処分も合わせて行うことになりますので、反省を示すためにも呼び出しの通知などには遅れることなく、対応するとが求められます。

酒気帯び運転の刑罰・量刑相場を弁護士解説

どれくらいたてば完全にお酒は抜ける?

酒気帯び 罰金 いつ払う

酒気帯び運転で捕まってしまえば、職種によっては実名報道をされたり、職を失うことも可能性としてはあり得ます。

二日酔いでもお酒が残っていて捕まった、という話を聞いたこともありますが、ここではお酒はどれくらいで完全に身体から抜けた状態となるのか、ここでは説明をしていきたいと思います。

アルコールが身体から抜ける計算は、あくまで目安としてではありますが、ある程度求めることができるそうです。

①まず、身体が1時間に消化できるアルコール数を計算する

体重(kg) × 0.1 =1時間に分解できるアルコール量(g)

②次に飲んだ純アルコールの量を計算する

<アルコール度数 ÷ 100> × 量(ml) × 0.8(アルコール比重) =純アルコール量(g)

③飲んだ飲酒量からアルコールが抜ける時間を計算する

②の純アルコール量 ÷ ①の1時間に消化できるアルコール量 =飲んだアルコールの消化時間

例えば、体重50kgの人がビール350ml(アルコール度数5%)を飲んだ場合、

①50kg × 0.1=5g

②<5% ÷ 100> × 350ml × 0.8 =14g

③14 ÷ 5 =2.8 = 約2時間50分

となります。

ビール1本でも結構な時間がかかることが分かりますね。

何度もお伝えしますが、これはあくまでも目安です。お酒に強い人弱い人、飲んだ量によってはもちろん左右されるので鵜吞みにせず、運転をする場合は自己責任の下、十分に体調をみて判断してください。

少しでも悩む場合は運転しないことが一番です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

飲酒運転にも2種類あることや、それぞれの処罰内容、取り締まりを受けてからの流れを説明しました。

また目安としてどれくらいでお酒が身体からなくなるのかも紹介しました。

本来、お酒は人間関係でのコミュニケーションやストレスの発散など、正しい飲み方をすれば楽しい時間を過ごせるツールだと思います。
人のため、自分のためにもルールはしっかりと守り、その時間を楽しんでくださいね。

【実録】飲酒運転で事故を起こすとどうなってしまうのか。

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