この前、はじめて入ったマンガ喫茶で、身分証として免許証を渡してしまったんですが、なんの許可もなく、勝手に免許証のコピーを取られました。。。
運転する時はもちろん、契約や登録の時の身分証明書としても使える運転免許証。
考えてみると普段の生活の中で提示する機会って、意外と多いものです。
でも中には、コピーでもOKなんて場合もありますよね。
「それって原本でもコピーでも、効力に違いはないってこと?」
「そもそも、免許証のコピーの効力って?」
「身分証明書として使えるなら、悪用されるリスクもあったりするの?」
考えているうちに、色々と疑問が沸いてきました。
免許証そのものの効力や、悪用の危険性は様々な所で紹介されています。
しかしそのコピーとなると、話は違ってくるのでしょうか?
今回はこれらの疑問について、調べたことをまとめてみました。
皆さんが免許証のコピーを使う時に、是非参考にして下さいね。
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免許証のコピーにはどんな効力があるのか?
運転免許証は自動車を始め、二輪車や原動機付自動車の運転をするために必要な許可証です。
そしてもう一つ、自分の身分を証する身分証明書としての役割もあります。
免許証に記載されているのは、名前や生年月日、住所、所持者の顔写真などの個人情報。
身分証明書としての信頼性も高く、サービスの利用や契約にもこれ1枚で事足りる場合がほとんどです。
それではこれがコピーの場合、どのような効力があるのでしょうか?
コピーであっても、記載されている内容は全く同じ。
そのため原本のように、身分証明書としての効力を発揮する場面が数多くあります。
例を挙げると、銀行口座の開設や保険や携帯電話の契約、クレジットカードの発行、会員登録、借り入れ等がそれに当たります。
特に郵送やインターネット上での契約の場合、原本を送る訳にはいきません。
そのためコピーを提出することによって、本人確認を行うのです。
こうしてみると、コピーがあれば可能になる事が意外と多いことが分かりますね。
それはつまり、免許証に記載されている情報の重要性と信頼性が高いということ。
だからこそコピーの場合も、その取り扱いには注意が必要です。
それでは今度は、運転の許可書としての効力ついても見ていきましょう。
免許証は本来、運転を許可する公文書。
それならば、原本ではなくコピーを携帯している場合でも、運転は出来るのか疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
結論から言えば、コピーだけで運転をすることは出来ません。
この点は、身分証明書としての役割とは異なります。
例え本人が携帯していて内容が同じでも、運転して良いことにはならないのです。
その理由については、次の項目で詳しく見ていきたいと思います。
免許証のコピーには運転許可書としての効力はない
免許証のコピーは、身分証明書としての効力を発揮することはご説明した通りです。
しかし、運転となると話は別。コピーだけで運転すると違反とされ、検挙の対象になってしまいますよ。
そもそも運転時の免許の携帯の義務については、道路交通法第95条に定められています。ここで示されている免許証とは、原本のこと。
つまりコピーの場合はこれに当てはまらず、免許不携帯とみなされるのです。
その場合、違反点数の加点はありませんが、反則金3,000円が課せられます。
免許証のコピーの場合、時には身分証明書として使える事もあるでしょう。
しかし運転に関しては、携帯していても全く意味をなしません。
それどころか、違反者として取り締まりの対象になるリスクまで出てきます。
コピーをする場合は、役割の違いについてしっかり理解した上で、適切に活用することが大切です。
免許証のコピーは悪用できないのか?
運転は出来なくても、身分証明書としては効力を発揮するコピー。
当然その扱いには気を付けなくてはなりません。
でももし紛失したり、第三者に渡ってしまったら?
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そのような状況になった時、何かリスクはあるのでしょうか。
免許証の取り扱いについて見てみると、原本を紛失した場合には早急に対応する事とされています。
運転が出来ないのは勿論ですが、やはり悪用されるのを防ぐのが大きな理由です。
勝手に借金をされたり、クレジットカードの偽造、携帯電話の契約等そのリスクは様々。
現在の免許証は、偽造を防ぐためICチップが内臓されるようになりました。
それでも紛失した時のリスクは、今でも存在しているのです。
ではコピーの場合はどうでしょうか?
やはり悪用されるリスクは、ゼロではありません。
先ほど、コピーだけでも可能なことを幾つか挙げましたね。もう一度確認してみましょう。銀行口座の開設や保険や携帯電話の契約、クレジットカードの発行、会員登録、借り入れ等。
これらは、原本が無くても行うことが出来ます。
それはつまり、誰かがコピーを悪用して、本人に成りすますことも可能だということ。
それによって身に覚えのない請求が来たり、別の事件に利用されてしまうリスクがあるのです。
また記載されている個人情報が、ダークウェブに流出することも考えられます。
原本ほどではないにしても、コピーだからといって安心してはいけないということが、これでお分かり頂けたでしょうか。
コピーを不用意に扱えば後から後悔したり、不安な日々を過ごすことになりかねません。
そういったことを防ぐためにも、コピーは大切に扱うようにしましょう。
免許証のコピーの悪用を防ぐための対処法
もし免許証のコピーを紛失したり、誰かに不用意に渡してしまった場合は、適切な対処が必要です。1つずつ見ていきましょう。
①警察に相談をする
原本の紛失・盗難の場合は、「遺失届」を出す必要があります。
それによって不正使用されても、本人ではないと証明することが可能になるためです。
しかしコピーの場合は、原本が手元にある状態。必ずしも同じように届け出が出せるとは限りません。
それでも警察に相談すれば、どう対処したら良いかアドバイスしてくれるでしょう。
また話を聞いてもらうことで、不安な気持ちも軽減します。
②免許証の再発行をする
免許証の再発行手続きをして、免許の番号を変えるという方法も有効です。
新しい免許証があればもし悪用されても、前の物は無効であるという証明が出来ます。
再発行手続きは、住民票のある警察署や運転免許試験場、運転免許センター、交通安全協会で行うことが出来ますよ。
場所は都道府県によって異なるため、必ず確認するようにしましょう。
③信用情報機関の本人申告制度を利用する
信用情報機関では、個人のクレジットカードやローン契約等の内容や、支払い状況といった取引内容が登録されています。
銀行やクレジット会社は、契約の際これらの情報を照会して、審査を行っているのです。
この機関は「全国銀行個人信用情報センター」「CIC」「日本信用情報機構(JICC)」の3か所。
その全てに、免許証のコピーの紛失を申告しておきましょう。
これにより第三者が不正に契約しようとしたとき、それを防ぐことが出来ます。
このようにもしもの時は、いくつかの対処方法あります。
しかし最も有効なのは、やはり管理をきちんと行い、コピーであっても誰かに軽々しく見せたり渡さないということです。
もしコピーを取らせてと頼まれたら、何故コピーが必要なのか?
提示ではダメなのかを尋ねることも、時には必要になってきます。
コピーにも身分証明書としての効力があることを認識して、利用する時には注意を怠らないようにしましょう。
まとめ
免許証のコピーには、身分証明書としての効力があります。
そのため現在でもコピー1枚で出来ることが多く、ある意味とても便利なものであると言えるでしょう。
その反面その効力故に、悪用されるリスクも潜んでいることを忘れてはいけません。
コピーだからと扱いをおろそかにせず、大切な個人情報としてきちんと管理していくことが重要です。
こちらも参考>>保険証のコピーは悪用される