つい最近、住民票が必要だったのですが、どうしても役所に行く時間がとれず、住民票受け取りの委任状を作成することになりました。
そのとき、あれ、日付っていつの日付?
今日書いてるから今日の日付?来週提出するから提出日?あれどっちだ、、
ふと書いている手が止まってしまいました。
みなさんも一度はそんな経験ありませんか?
考え出すとつい時間が過ぎていた、なんてこともあるのではないでしょうか?
そこで今回は結局日付はどの時点の日付なのか、空欄にして後で手書きでもいいのか、そもそも普段あまり馴染みのない委任状って何?という疑問や、委任状を受けた時の注意点などをまとめていきます!
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委任状の日付は役割により注意が必要
さて、いつの日付を書くのか悩んだところで、結局もやっとしながら、まぁどっちでもいいかぁと提出した経験がある人も多いのではないでしょうか。
結論は、自身が委任状を記入している日、つまりその書類を書いている日で基本的には問題ありません。
書いた日付以降、その内容を承諾しているという意味合いになります。郵送の場合や提出日がまだ決まっていない日でも、その書いた日付以降であれば有効になるというわけです。
例えば、大切な会議決議の委任状が送られてきた場合。どうしても参加ができないので委任状の日付には作成している3月15日と記入しました。会議の日は4月1日としましょう。
委任状の日付が会議の日にしなければならないとすれば、会議がもし延期になった場合、日付を訂正する必要がでてきます。
しかし、「書いた日付け以降は委任している」ということを知っておけば会議が延期になっも委任状はそのままで問題ないということになります。
ただし、委任する手続きに期日が設けられていたり、委任できる状態よりも前に委任状が届いた場合などは注意が必要です。
簡単な書類の受け取りなどでは問題ないかと思いますが、土地の売買や、何かしらの権利が絡んでくる場合などには予め委任する相手ときちんとお互いに内容を承諾し合っていることをおすすめします。
また、さほど期日は決められていない場合には日付は空欄で良いと指定されることもあるかもしれません。
空欄にして後で手書きするんだと思いますが、委任状はいつ、だれが、だれに、なにを委任したかを証明したものです。
ですので、その書類が日付によりどの程度左右されるのか見極めたうえで確認した方が良い場合もあります。
こうなると結局どうすればいいんだ、、と思うかもしれませんが、
①基本的には作成日(記入日)でOK!
②空欄での依頼や日付により委任内容が左右されると考えられる場合は相手方に確認し、空欄で後から手書きは避けるべき!
この2点を意識しておけば良いかと思います。
そもそも委任状ってどんな役割なの?
そもそも委任状って何?というところから始まる方も少なくないはず。見たことや書いたことはあっても、法律関係の方や、よほど詳しい方以外きちんと意味を理解して記入している方はそんなにいらっしゃらないのではないでしょうか。
そこでこの際に委任状の意味・役割をきちんと理解しなおしてみましょう!
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調べてみると、委任状とは、本来自分自身がしなければならない手続き、例えば身近な例だと、住民票の受け取りやパスポートの代理申請など、重要な手続きを、第三者に委任することを依頼し、それを証明する文書です。
つまり、私はAさんに手続きを任せました、と証明する重要な書類ということです。親族や友人に依頼する場合もあれば、不動産などの売買に関する手続きなどでは弁護士や専門的知識や資格を持った全くの第三者に依頼する場合もあるため、委任する相手は用途により様々です。
これが、上記で説明した委任状の日付にも関係してくるのですね。
委任状は自分でも作成できる!
委任状の役割といつ日付を書くのが良いかもわかったところで、決まったフォーマットってないの?これって市によって違うの?と気付いた方もいるかもしれません。
そうなんです。法律的に委任状には決まったフォーマットは決められていません。
ただ、トラブルを防ぐためにも書いた方が良い事、しない方が良い事は決まっているようなので、自分で委任状を作らないにしても、依頼された場合などは以下を知っておくと納得して委任できるし、安心して手続きが進められると思いますのでぜひご参考ください!
≪委任状に書くべきこと≫
①いつ依頼する?→日にちに関係するところですね
②誰が依頼する?→委任状を作成しているあなた
③何を依頼する?→なにを委任するのか、詳しく記載しましょう
④誰に依頼する?→あなたの代わりに手続きをしてくれる第三者
≪作成時の注意点≫
①白紙委任状にはしない!
白紙委任状とは上記の書くべきことを書かず、委任する人の署名と捺印のみのすご~く簡素な委任状のことです。これだと後からどんな内容でも書き足されてしまう恐れがありますので、必ず書くべきことを記載し、余白がある場合は、「以下余白」などと付け足しておきましょう。
②必ずコピーをとる!
こちらも勝手に内容を変更されることがないように、あるいはもし変更された場合でも元の委任内容を証明できるようにコピーを取っておきましょう。
③捨て印は押さない!
捨て印とは予め書類に印を押し、万が一訂正があった場合でも訂正箇所に訂正印をもらう必要がなくなる便利な印です。
便利な反面、委任状などでは内容を勝手に訂正され、また訂正されたことがわからなくなることから捨て印は押さないようにしましょう。
勝手に内容を変えるなど言語道断ですが、委任状は信頼のおける人や行政、企業などと結ぶことが大切ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。委任状の役割や、役割から考える日付の意味、重要性など理解することはできたでしょうか。
もし、今後委任状を書くときや自分で作る際には、
①委任状は自身に変わって第三者に依頼することを証明する文書である
②委任状の日付は基本的には作成日とする。ただし日付により内容が左右される場合や判断がつかない場合は相手方に確認をする。
③自分で委任状を作る時は、トラブルを防ぐためにも必須事項、注意事項を覚えておく
以上を覚えておけば忙し日々でも効率よく手続きが進めれるはず!
ぜひ参考にしてみてくださいね。